...探りえた情報によると木村半兵衛の立候補はほぼ確実だというのである...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...荒木程の者が、用心しておるのだから、半兵衛も、名誉な事じゃ...
直木三十五 「寛永武道鑑」
...――半兵衛がそのたんすに...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...この女客――八百屋半兵衛の養母の拵(こし)らえ...
長谷川時雨 「鬼眼鏡と鉄屑ぶとり」
...それが船頭の義理というものだ」半兵衛はうなずいて...
久生十蘭 「重吉漂流紀聞」
...渡辺蔵人という人間も私たちの手に」「やかましい」半兵衛は絶叫した...
山本周五郎 「風流太平記」
...半兵衛は語り終った...
山本周五郎 「風流太平記」
...その半兵衛が別れるに際して...
吉川英治 「黒田如水」
...今ここを去る半兵衛の心根を思いやるとわしは堪らなくなる……」秀吉はそういいながら大股に陣所の内へ帰って行った...
吉川英治 「黒田如水」
...半兵衛は城主らしく派手派手と歩くのが嫌いであった...
吉川英治 「黒田如水」
...半兵衛は、十六名の家来のうしろに佇(たたず)み、先頭の者が、城門をたたいていう...
吉川英治 「新書太閤記」
...かんじんな半兵衛重治(しげはる)が...
吉川英治 「新書太閤記」
...半兵衛重治は、その間に立って相互のためよく将来の計にもあずかり、協定取りきめのことまでをすますと、初めて、「――では、しばしおいとまを戴いて」と、こんどは本当に病気療養のため、軍務を離れて、京地へ行った...
吉川英治 「新書太閤記」
...そこへ行って半兵衛重治に...
吉川英治 「新書太閤記」
...半兵衛重治から語られていた策を...
吉川英治 「新書太閤記」
...しかし烈しい咳声(しわぶき)を抑えて病躯を揉(も)んでいる半兵衛を前にしては...
吉川英治 「新書太閤記」
...いま半兵衛から直視をうけると...
吉川英治 「新書太閤記」
...松寿丸を呼んで、半兵衛が、「長らく、質子(ちし)として、それがしの手許におあずかりしていましたが、いまはその要もなしと、信長公より御帰家のおゆるしの出た御子息、久しぶりに、御父子、御対面なされたがよい」と、つつがなく、父の手へ、松寿丸を返すと、官兵衛孝高(よしたか)は、子の大きくなった身なりへ、ひと目向けたのみで、「来たか」と云い、また、その扮装(いでたち)を見遣(みや)って、「ここは、戦場、そちにとっては、一人前のさむらいに、成るか成らぬかの初陣(ういじん)の場所、父のそばへ帰ったなどと思うなよ」と、諭(さと)した...
吉川英治 「新書太閤記」
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