例文・使い方一覧でみる「十露盤」の意味

...千代子がお客帳と支出簿と十露盤とを提げて... 千代子がお客帳と支出簿と十露盤とを提げての読み方
岩野泡鳴「泡鳴五部作」

...片隅の壞れたのが觀世撚で縛つてある十露盤と春三郎は帳簿を繰り擴げて讀み上げた...
高濱虚子「續俳諧師」

...其決算の模樣は先月末の如く觀世撚で縛つた十露盤を文太郎が持つと春三郎は「何錢何厘也」と「也」の字を附けて讀上げた...
高濱虚子「續俳諧師」

...書物も十露盤も要（い）らぬものに... 書物も十露盤も要らぬものにの読み方
高山樗牛「一葉女史の「たけくらべ」を讀みて」

...貸し方の男には常住坐臥不断に片手に十露盤（そろばん）を持つべしと命じて迷惑させるのも心理的である... 貸し方の男には常住坐臥不断に片手に十露盤を持つべしと命じて迷惑させるのも心理的であるの読み方
寺田寅彦「西鶴と科学」

...書肆（しょし）の十露盤（そろばん）に大きな狂いを生じたであろうと思われる... 書肆の十露盤に大きな狂いを生じたであろうと思われるの読み方
寺田寅彦「西鶴と科学」

...粒（つぶ）は小（ちひ）せえ方（はう）だな」商人（あきんど）はゆつくり十露盤（そろばん）の玉（たま）を彈（はじ）いて「四十六錢（せん）八厘（りん）六毛（まう）三朱（しゆ）と成（な）るんだが... 粒は小せえ方だな」商人はゆつくり十露盤の玉を彈いて「四十六錢八厘六毛三朱と成るんだがの読み方
長塚節「土」

...書物（ほん）も十露盤（そろばん）も入らぬ物にして... 書物も十露盤も入らぬ物にしての読み方
樋口一葉「たけくらべ」

...書物（ほん）も十露盤（そろばん）も入（い）らぬ物（もの）にして... 書物も十露盤も入らぬ物にしての読み方
樋口一葉「たけくらべ」

...よみ書き十露盤（そろばん）それは小學校にて學びし丈のことは出來て... よみ書き十露盤それは小學校にて學びし丈のことは出來ての読み方
樋口一葉「ゆく雲」

...... の読み方
樋口一葉「別れ霜」

...その取扱もまた十露盤に異ならず... その取扱もまた十露盤に異ならずの読み方
福沢諭吉「小学教育の事」

...十露盤は二人を要す... 十露盤は二人を要すの読み方
福沢諭吉「小学教育の事」

...もしもこの生徒が入学中に十露盤の稽古（けいこ）したることならば... もしもこの生徒が入学中に十露盤の稽古したることならばの読み方
福沢諭吉「小学教育の事」

...寒村僻邑（へきゆう）の小店に用うる十露盤も... 寒村僻邑の小店に用うる十露盤もの読み方
福沢諭吉「小学教育の事」

...謂はば十露盤（そろばん）の桁が違つてゐるだけで... 謂はば十露盤の桁が違つてゐるだけでの読み方
森鴎外「高瀬舟」

...いわば十露盤（そろばん）の桁（けた）が違っているだけで... いわば十露盤の桁が違っているだけでの読み方
森鴎外「高瀬舟」

...十露盤（そろばん）で当って見ない物はだ... 十露盤で当って見ない物はだの読み方
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳「ファウスト」

「十露盤」の読みかた