...区々たる繩墨、彼に於て何するものぞ...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...一本の木の枯れることは極めて区々たる問題に過ぎない...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...これに対する世評も区々で...
寺田寅彦 「災難雑考」
...その考えがいかに区々なものであるかを発見して驚くことであろうと思う...
寺田寅彦 「ルクレチウスと科学」
...区々の意見を陳述せんと欲するゆえんなり...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...区々たる姓名にして...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...そもそも又わが現代の社会百般の事挙って悉く西洋の模倣にあらざるは無きが故に区々たる商品の如きは顧るに暇なしと云うに在る歟...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...区々たる利害のごとき...
中島敦 「弟子」
...区々たる場所を超越した世界的の観念が潜んでいればこそ...
夏目漱石 「ケーベル先生の告別」
...古来区々一定せざる諸藩の旧法および各地方の慣習を統一するの必要などに促されたためではあるが...
穂積陳重 「法窓夜話」
...――「区々の微功も相立てて少しくその罪もあひ償ひたく日夜焦慮苦心まかりあり候へども庸劣にして」ともへりくだった...
本庄陸男 「石狩川」
...最初倫敦と紐育に達した報知は区々(まちまち)で...
牧逸馬 「運命のSOS」
...いかに方向が区々(まちまち)であるか...
柳宗悦 「工藝の道」
...ますます見方が区々(まちまち)で統一を保つことが困難なのです...
柳宗悦 「日本民藝館について」
...甚だしく区々になっていて...
柳田国男 「海上の道」
...区々たる藩家の内紛に眼を晦(くらま)され...
山本周五郎 「夜明けの辻」
...などと私語(しご)区々(まちまち)であったが...
吉川英治 「三国志」
...異論区々(まちまち)にもつれやすかった十人衆制度も...
吉川英治 「新書太閤記」
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