...僕亦区々たる筆硯の間に委員諸公を責むるに先だち...
芥川龍之介 「文部省の仮名遣改定案について」
...況(いは)んや区々(くく)たる地上の権力をや...
石川啄木 「閑天地」
...馬琴としては区々世評の如きは褒貶(ほうへん)共に超越して顧みないでも...
内田魯庵 「八犬伝談余」
...けだしこんな区々たる殺人事件くらいの比ではないであろうと...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...同じく科学者と称する人々の中でも各自の専門に応じて地震というものの対象がかくのごとく区々(まちまち)である...
寺田寅彦 「地震雑感」
...古い昔の短い詩形はかなり区々なものであったらしい...
寺田寅彦 「俳句の型式とその進化」
...いわんや区々たる世間の手続きをや...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...我輩豈一の星亨氏に重きを置きて区々の言を為すものならむや...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...中には現地ですら諸説区々で...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...その言語調子もまた分類の出来んくらい区々(まちまち)であるが一日二十四時間のうち二十三時間五十五分までは皆意味のある言葉を使っている...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...しかしそこへ来ると意見が区々(まちまち)で...
夏目漱石 「明暗」
...なんぞ必ずしも区々たる人為(じんい)の国を分(わかち)て人為の境界を定むることを須(もち)いんや...
福沢諭吉 「瘠我慢の説」
...一世の名誉に区々たる者の如きは終(つい)にこの期に入るを許さざるなり...
正岡子規 「俳諧大要」
...毀誉の区々(まち/\)であつたのは怪むに足らない...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...年配も区々(まちまち)で...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...群毎に甚だしく区々であっただけである...
柳田國男 「夢と文芸」
...区々たる藩家の内紛に眼を晦(くらま)され...
山本周五郎 「夜明けの辻」
...区々たる丞相府(じょうしょうふ)の一旗下で居たまうわけはない……」「ウーム...
吉川英治 「三国志」
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