...またそっと皮匣(かわご)の所まで帰って参りました...
芥川龍之介 「運」
...おれはこの小匣(こばこ)を何処(どこ)に蔵(しま)つたものか...
伊東静雄 「詩集夏花」
...上女房――御匣殿(みくしげどの)・尚侍(ないしのかみ)・二位三位の典侍(すけ)・禁色をゆるされた大臣の女・孫――の眉と...
上村松園 「眉の記」
...宝石入れの銀の小匣(こばこ)の中だ」「ウン...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...然るに浦島説話の玉匣は...
高木敏雄 「比較神話学」
...仙台の新聞に「パンドラの匣(はこ)」という長篇小説を書いているが...
太宰治 「十五年間」
...抽匣をぬきだしたりして...
中勘助 「銀の匙」
...伯母さんは私の好きな駄菓子を蛤の貝殻へいれ赤い紙で封じておいて学校から帰つて鞄をはふりだすとお仏壇の抽匣から出してくれる...
中勘助 「銀の匙」
...手箪笥の抽匣(ひきだし)を二段斜めに重ねて...
広津柳浪 「今戸心中」
......
牧野富太郎 「植物一日一題」
...二銭銅貨を投じると極彩色東京名所写真十二葉が音匣の音いろも哀しく展開される覗眼鏡は各階毎に設置されてゐて私共少年の見物人を愉しませて呉れた...
正岡容 「異版 浅草燈籠」
...忽ちどこかそこらの居留地の丘から音匣(オルゴール)でも聞えて来さうだ...
正岡容 「寄席風流」
...匣(はこ)にいれて...
吉川英治 「三国志」
...司馬懿はまず匣(はこ)を開いてみた...
吉川英治 「三国志」
...櫛匣(くしげ)などの調度も...
吉川英治 「私本太平記」
...櫛匣(くしげ)の蓋をとっている...
吉川英治 「私本太平記」
...そこにある櫛匣(くしげ)を寄せ...
吉川英治 「源頼朝」
...貴様がボーシュレーからそいつを取り返したんだな? ……匣か? いやそれにしちゃあ小さすぎる……何んだ品物ァ……云えッ……』黙ってしまった様子にジルベールが白状しないと早くも見て取ったルパンはジロリと物凄い眼を向けて...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
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