...鬼蔦(おにづた)あまた匐(は)ひつきたれど...
巌谷小波 「こがね丸」
...その栄光をうべなふに――だが其の栄光を支へてゐたのは汚い泥土の湿地を匍匐(はらば)ふ歎く葦原の類(たぐひ)のみでない勝利の偉勲の刃(やいば)でもない...
上里春生 「傾ける殿堂」
...ざざざーっと支柱を匐(は)いのぼる激浪の音に...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...そして舗道(ほどう)のうえを風にあおられて匐(は)っていく...
海野十三 「英本土上陸戦の前夜」
...匐(は)いながら駈(か)けだしたのであった...
海野十三 「人造人間の秘密」
...匐(は)いよってきた...
海野十三 「大使館の始末機関」
...するすると岸を匐(は)いのぼって...
海野十三 「二、〇〇〇年戦争」
...匍匐(ほふく)して歩いたものが立って歩くようになり...
大隈重信 「現代の婦人に告ぐ」
...それから枕木の四頭釘(よつあたまくぎ)――これはカーブに於ける線路の匐進(ふくしん)を防ぐために...
大阪圭吉 「とむらい機関車」
...匍匐的にしか把握されないだろう...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...そして四つ匐いになって...
豊島与志雄 「霧の中」
...乞食は歩道の縁(ふち)を匐って行きながら...
豊島与志雄 「掠奪せられたる男」
...匐(は)うような腰付で...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...吾々日本国民は今日尚お門閥の下に匍匐(ほふく)することならん...
福沢諭吉 「女大学評論」
...吹きとばされて四ン匐(ば)いになるのを喰いとめた...
本庄陸男 「石狩川」
...腿まではいる雪の中を四つ匐いになって歩いた...
本庄陸男 「とも喰い」
...ソロソロと桐の葉の上に匐い上りながらそこいらを見まわした...
夢野久作 「髪切虫」
...沼岸の雑草の中を匐い歩く一疋の山羊だけ...
横光利一 「夜の靴」
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