...其処の角には勧工場(くわんこうば)と云つて何品(なん)でも売る所があるし...
石川啄木 「天鵞絨」
...角の勧工場と家の看板さへ知つてりや...
石川啄木 「天鵞絨」
...勧工場の大きな花瓶が...
石川啄木 「天鵞絨」
...その跡へ横浜館と名づくる勧工場(かんこうば)ができた...
井上円了 「おばけの正体」
...何(ど)れも其辺(そこら)の勧工場(くわんこうば)で買へない高料(たか)い品を月に一遍位は必(きつ)と持つて来た子...
内田魯庵 「犬物語」
...勧工場(かんこうば)で買ったのだそうである...
鈴木三重吉 「千鳥」
...勧工場(くわんこうば)のある奥の方にあつた...
田山録弥 「紅葉山人訪問記」
...売出しの広告の楽隊が人の出盛る辻々(つじつじ)や勧工場の二階などで騒々しい音を立てていた...
近松秋江 「うつり香」
...新橋(しんばし)や上野(うえの)や芝(しば)の勧工場より以前には竜(たつ)の口(くち)の勧工場というのがあって一度ぐらい両親につれられて行ったような茫(ぼう)とした記憶があるが...
寺田寅彦 「自由画稿」
...勧工場(かんこうば)の階上に尖端的(せんたんてき)なキャヴァレイが出現したりした...
徳田秋声 「縮図」
...小野さんにいっしょに行っていただいて勧工場(かんこうば)ででも買って来いと申しましたから」「はあ...
夏目漱石 「虞美人草」
...今も私は折ふし小川町の勧工場(くわんこうば)見物(み)に行(ゆき)まする度々(たびたび)...
樋口一葉 「十三夜」
...「小川町(おがわまち)の勧工場(かんこうば)で...
二葉亭四迷 「平凡」
...数分の後私たちはある大きい賑やかな勧工場へやって来たが...
エドガア・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「群集の人」
...その石材は余りよいのでもないやうに思はれるがしかし十五銭位の勧工場物とは固より同日の論ではない上に...
正岡子規 「病牀六尺」
...両側に酒店や勧工場や下宿屋があって...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...明治十一年丸の内竜ノ口(永楽町二丁目)に出来た府立の第一勧工場がそもそもの元祖...
山本笑月 「明治世相百話」
...一時は全く勧工場時代...
山本笑月 「明治世相百話」
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