...新夫と一しよに勤め先きの大阪へ向けて立つてしまつた...
芥川龍之介 「秋」
...T君はついこの春に巴里(パリ)にある勤め先から東京へ帰ったばかりだった...
芥川竜之介 「歯車」
...勤め先がよほど暇な役所と見えます...
梅崎春生 「凡人凡語」
...その頃勤め先の役所へも...
海野十三 「あの世から便りをする話」
...勤め先の上役と下僚...
海野十三 「心臓盗難」
...彼を素直に勤め先へ離してやるより外はない...
海野十三 「俘囚」
...すぐに彼の勤め先の工場に出かけた...
太宰治 「東京だより」
...きっと勤め先に出かけたに違いない...
田中英光 「野狐」
...一週間ばかり前に義男は勤め先きから歸つてくると「君の働く事が出來た...
田村俊子 「木乃伊の口紅」
...九翌日津田は例のごとく自分の勤め先へ出た...
夏目漱石 「明暗」
...三人のタイピストが勤め先きを持つた...
林芙美子 「浮雲」
...彼女に勤め先にも部屋あてにも手紙を書き...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...圭介は丸の内の勤め先に商談のために長与と云う遠縁にあたる者の訪問を受けた...
堀辰雄 「菜穂子」
...勤め先と住宅が夫々誌してある「小山栄徳」といふ名刺を...
牧野信一 「日本橋」
...そこで渡辺君の勤め先の新聞社の斡旋で結局池長さんが私の負債を払ってくれることになり...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...二人並んで勤め先から「真夏の夜の夢」を観にきていた幾組かの恋人たちの...
宮本百合子 「現代の主題」
...すぐ下の弟は勤め先の人たちとハイキングにゆくと云って...
山本周五郎 「季節のない街」
...また勤め先の左右田銀行にも出勤せず...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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