...勢いよくとび上がると...
芥川龍之介 「偸盗」
...勢いよく実験室へ飛び込んで行ったが...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...勢いよく這入って来た...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...鷲が巣をくっているような大樹になるとその樹全体は勢いよく茂っているにしてもある枝だけは鳥糞をかぶって枯枝になっているというような場合はよくあることでありましょう...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...かなり勢いよく床について...
中里介山 「大菩薩峠」
...さあ、おいで、今度は二人で、威勢のいいところを踊ろう」「何を踊りましょう」「何をって、お前のなんぞはみんな出鱈目じゃないか、何でもいいように踊り、あたしの方で合わせるから」「それじゃ、潮来出島(いたこでじま)を踊りましょう、でなければ、さんどころ、さんどころ」「何でも勝手に踊りなさい、さあ」兵部の娘がさしのべた手をとった茂太郎は、やっぱり般若の面を左の小腋(こわき)にして立ち上ると、勢いよく、いざやさんおき津島の参りてさんならさんならさんどころエイサノエイサノエイと足拍子面白く踊り出したから、兵部の娘もそれに合せて、茂太郎の手を引いたまま、道行(みちゆき)ぶりで踊り出しました...
中里介山 「大菩薩峠」
...樋の出口から勢いよく流れ出ているあの湯の熱量を...
中谷宇吉郎 「温泉2」
...勢いよく彫(ほ)り始めて見たが...
夏目漱石 「夢十夜」
...勢いよくまくしたてるのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...それに反して少女のほうは――彼の娘に違いあるまい――腰かけた身を興ありげに勢いよく乗り出して...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「道化者」
...その高田とよばれた子も勢いよく手をあげましたので...
宮沢賢治 「風の又三郎」
...あと勢いよくフイゴを押す...
三好十郎 「鈴が通る」
...五月の節句に勢いよく高く靡(なび)くあの幟であります...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...そして彼は勢いよく起きあがり...
山本周五郎 「その木戸を通って」
...御堂のぬれ縁から勢いよくころげ落ちる...
吉川英治 「江戸三国志」
...女らしいが」栗山善助は勢いよく躓(つまず)いた後...
吉川英治 「黒田如水」
...敵船の横へ勢いよくぶつかった瞬間に...
吉川英治 「三国志」
...城太郎はその袂(たもと)の下から勢いよく走った...
吉川英治 「宮本武蔵」
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