...」と奴(やっこ)は一息に勇んでいったが...
泉鏡花 「海異記」
...旦那のオオヴァを羽織って甲板に勇んで出て見るやら...
太宰治 「佐渡」
...喜び勇んで村の人にこの事を話しました...
夢野久作 「ルルとミミ」
...そして一同は喜び勇んで城の方へ帰って行きました...
豊島与志雄 「夢の卵」
...それを遮(さえぎ)ってくれたものだろうと喜び勇んで来て見ると...
中里介山 「大菩薩峠」
...みんな勇んで家へ帰つてゆく...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...喜び勇んで嫁入するのだな」「――――」「その事を一応貴公達の耳に入れたいと思ったが――二人の心持を考えて...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...特賞かと勇んで行く...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...勇んで――さうだ...
牧野信一 「陽に酔つた風景」
...年寄とも元々堅い約束を取り換して勇んで滞在を乞ふた樽野であつた...
牧野信一 「籔のほとり」
...三田は勇んで宿に歸つて...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...歓び勇んでやって来たプロレタリア作家たちの到着だ...
宮本百合子 「五ヵ年計画とソヴェトの芸術」
...勇んで下りて来て...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...そうしてせっかく喜び勇んでおりました私の心は又も...
夢野久作 「押絵の奇蹟」
...――射手は敵の狼狽をうかがって、四林から矢をそそぎかけろ、――さすれば敵は怯(ひる)み、道は岩石大木に邪(さまた)げられ、やすやすと袁紹のところまで行くことができよう」「なるほど、名案ですな」呂公は、勇んで、その夜、ひそかに鉄騎五百を従えて、城外へ抜けだした...
吉川英治 「三国志」
...徐晃は歓び勇んで...
吉川英治 「三国志」
...――しかしどうにも気が勇んでこなかった...
吉川英治 「私本太平記」
...馬さえあのように勇んでいる」「よかった...
吉川英治 「新書太閤記」
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