...これには勇み立つた遠藤も...
芥川龍之介 「アグニの神」
...大男は大いに勇み立つて...
芥川龍之介 「きりしとほろ上人伝」
...決戦……と葉子はその勇み立つ心の底で叫んだ...
有島武郎 「或る女」
...倉地は勇み立つようにしてまた土の上にしゃがみこんだ...
有島武郎 「或る女」
...だからお前は誠実を見出(みいだ)したところに勇み立つがいい...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...勇み立つてゐる子供達の好意を無にする氣にもなれなかつたのでそれに乘つた...
高濱虚子 「横山」
...キイテ タイソウ ヨロコンデ「ヨシヨシ ワタシモ コノコブヲゼヒトモ トツテ モラヒマセウ」と勇み立つ...
太宰治 「お伽草紙」
...其民ひとしく勇み立つ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...一軒を済ませて畑路伝いに隣へ行けば、もう蚊帳を吊っているのが見えて、ここにも怪我人がいるわいと、勇み立つ...
永井隆 「長崎の鐘」
...納得しながら勇み立つ...
中里介山 「大菩薩峠」
...これからでも高校に這入ると云へば勇み立つでもあらうその親父が...
中原中也 「引越し」
...角笛の音を聞かされた時のやうに勇み立つて居ります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...『やつちまへ』『疊ん仕舞へ』彌次馬の聲援、畢竟は我が味方と、芳は勇み立つて、無手(むず)と對手の襟髮を掴むや、馬手(めて)の下駄は宙を飛んで、その頬桁(ほほげた)を見舞はんとす...
萩原朔太郎 「二十三夜」
...舞台全面の軍勢、勇み立つ...
林不忘 「若き日の成吉思汗」
...われもわれもと勇み立つた...
牧野信一 「鬼涙村」
...吃驚りさせてやりたいものだ――なんて大いに勇み立つて...
牧野信一 「祝福された星の歌」
...勝てる自信だつてある!」と勇み立つてゐた...
牧野信一 「南風譜」
...身仕度に勇み立つ...
吉川英治 「剣難女難」
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