...さう云ふ愚痴を持たさないやうにしたいと何時も努めてゐた...
伊藤野枝 「惑ひ」
...この憂(う)き世の中にも美を見いだそうと努めている...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...努めて教育を与えているのである...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...英政府の誹謗をする印度人の探査に努めている数はいかに夥(おびただ)しいものであるかということ等々...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...このばかばかしい話を隠そうと努めていたが...
ドイル Arthur Conan Doyle 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...理解しようと努めていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...今日においては努めて反薩長派の材料をも蒐集して...
内藤湖南 「維新史の資料に就て」
...坪当り一斗五升を穫ることに努めてみよう...
中谷宇吉郎 「稲の一日」
...奉公人達の心持や口裏を探ると、――お勇と三年前に約束したのは、内弟子の良助で、いづれは婿(むこ)に容れて、藤兵衞の跡(あと)を繼がせる口約束までしましたが、男振に似合はず、腕の鈍い良助は、次第に藤兵衞に愛想(あいそ)を盡かされて、近頃は努めて、娘をやる約束を、忘れさせようとして居る樣子だつたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...少なくともこの点で将校の気に入るようにやってやろうと努めてはみたが...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「流刑地で」
...ここへ来た」友田は努めてなにげない様子を装おうとしているけれども...
火野葦平 「花と龍」
...努めても議論などは出來なかつた...
牧野信一 「文學的自叙傳」
...彼はこの数日努めて元気を奮い起して職を求め歩いた...
松本泰 「緑衣の女」
...努めて、諸将の神心を、長陣の鬱気(うっき)を、散ぜんとするもののように...
吉川英治 「上杉謙信」
...努めて彼をなだめ...
吉川英治 「三国志」
...御養生に努めてください」彼の弟等も...
吉川英治 「平の将門」
...お互いに心を明るくするように努めているのかも知れない...
吉川英治 「日本名婦伝」
...思い出そうと努めても思い出せない...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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