...唯幸ひにこの諷刺家は今を距(さ)ること二百年ばかり前に腸加答児(カタル)か何かの為に往生した...
芥川龍之介 「芭蕉雑記」
...肺尖加答児(はいせんかたる)も間もなく治癒(ちゆ)するだろうから...
海野十三 「恐しき通夜」
...咽喉加答児(いんこうカタル)を起こすかもしれんぞ」こと燻製ものについては...
海野十三 「時限爆弾奇譚」
...芸妓といふものは大抵慢性喉頭加答児(かたる)に罹(かゝ)つてゐる...
薄田泣菫 「茶話」
...幸子はいつも冬の間に気管支加答児(カタル)を患(わずら)う癖があり...
谷崎潤一郎 「細雪」
...表面大腸加答児と云うことにして...
谷崎潤一郎 「細雪」
...最初は軽い腸加答児ぐらいに考えていたのが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...気管支加答児の方は殆んどよくなったと医者から告げられていた...
豊島与志雄 「愚かな一日」
...病気は気管支加答児だけで...
豊島与志雄 「反抗」
...肺尖加答児(カタル)を病んだこともあるそうだった...
豊島与志雄 「幻の彼方」
...肺尖加答児をやったことがあったね...
豊島与志雄 「幻の彼方」
...急性胃腸加答児(かたる)だというんだ...
野村胡堂 「死の舞踏」
...胃壁に慢性加答児の痕跡...
久生十蘭 「泡沫の記」
...胃壁にあらわれた慢性加答児と暗色の血液は...
久生十蘭 「泡沫の記」
...被告のうちに拘引当時軽からぬ腸加答児に罹つて居たものがあつた...
平出修 「逆徒」
...それも急性胃加答児(いカタル)で偸(と)られたのだと云うから...
二葉亭四迷 「平凡」
...終(つい)に加答児(カタル)性肺炎のために命を隕(おと)した...
森鴎外 「渋江抽斎」
...蓄膿症や鼻加答児(ビカタル)なぞで鼻の中が始終グズグズして...
夢野久作 「鼻の表現」
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