例文・使い方一覧でみる「剥き出し」の意味
スポンサーリンク...ただ腕を剥き出した男が四五人... 
魯迅 井上紅梅訳 「村芝居」
...色氣のない着物が神經質の段々高まつて行く顏を剥き出しにして見せるので...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...老人も黄色い歯を二本剥き出して...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...おなじように剥き出しにした腕...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...歯とを剥き出して...
直木三十五 「南国太平記」
...月丸が剥き出した...
直木三十五 「南国太平記」
...やけに帽子の庇を突上げて端麗な額を剥き出し...
久生十蘭 「魔都」
...古繩で首を絞められ、黒焼屋の天井にぶら下っている猿の乾物のように、歯を剥き出して、恨めしそうに天井を睨んでいたのである...
久生十蘭 「魔都」
...何かといへば人を嘲るやうに白い歯を剥き出して笑ふだけが能といつた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...そして目を光らせ、歯を剥き出して、倒れてゐた娘に飛び掛かつて、右の手の平で吭を締めて、息の絶えるまで放さなかつた...
エドガア・アルラン・ポオ Edgar Allan Poe 森林太郎訳 「病院横町の殺人犯」
...二五全く、おぼろかな金網行灯の光りに、朦朧（もうろう）と照された中で、二匹の夜の獣のようなものが、互に、両手で首を絞め合って、歯を剥き出し、うめき立てている、その有様ほど凄惨なものはなかった...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...顔を剥き出しにして一分間この寒い空気に当つてゐると...
コロレンコ Vladimir Galaktionovick Korolenko 森林太郎訳 「樺太脱獄記」
...母への気兼ねからお初は剥き出しには話をしなかったが...
矢田津世子 「神楽坂」
...ぶるさんが霞んだ眼を剥き出して...
山本周五郎 「留さんとその女」
...爛々と剥き出した眼光でハッタと景清を睨み据えたまま引返して舞台に入り...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...汚ない膝小僧を一層大きく剥き出しながら詰寄った...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
...眼の玉を血のニジムほど剥き出した...
夢野久作 「ココナットの実」
...剥き出しの斜面や露頭ないし山の陥没部から岩石標本を採取するといった探査が可能な場合に備えて飛行機に載せておいたものだ...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
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