...彼は利口者だから、パズルもすぐに解ける...
...彼女は利口者で、いつもいいアイデアを思い付く...
...君は本当に利口者だね、この問題もすぐに解決できるんじゃないか?...
...利口者のおかげで、チームはスムーズに仕事が進んだ...
...あの人は利口者だから、騙されないように注意しなければならない...
...出たりはいつたりするものを嘲笑(あざわら)つてゐる不精者や利口者よりは...
伊藤野枝 「書簡 大杉栄宛」
...世間並のお世辞上手な利口者なら町内の交際(つきあい)ぐらいは格別辛(つら)くも思わないはずだが...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...中々利口者だと分ったものだから...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...夫は最初私に妾のある事をひしがくしにしていたものです、私が利口者か、世間を知っている者かだったら、ひしがくしにしているのをほじくりもしなかったでしょうし、素知らぬ顔で見て見ぬふりもしていたでしょうが、私は嫉妬にかられて何の考えもなく、何もかも知っているぞ、と、云って、夫が閉口しているのを見て痛快がっていたものです」「一時は胸がせいせいして愉快だったでしょうが、結果はよくなかったでしょう?」「悪るかったことを後に知りました...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「あの顔」
...でも利口者だから...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「情鬼」
...「その公高って少年は非常な利口者で...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「魂の喘ぎ」
...なかなかの利口者で...
相馬泰三 「六月」
...利口者になり過ぎている...
中里介山 「大菩薩峠」
...「あれは利口者ですね...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「第一、手代の美代吉が飛んだ良い男で、此家の婿になることを企(たく)らみ、姉娘のお柳を三年越口説き廻した相ですが、お柳はそれを相手にもせず、他所(よそ)へ嫁に入つてしまつたが、あんまり賢こ過ぎて姑と折合がつかず、去年の春不縁になつて里に戻つて居ることは親分も御存じですね」「そんな事があつた相だな」「あの姉娘のお柳といふのは、大變な利口者で、何をやつても、誰袖華魁(たがそでおいらん)の内儀が叶はなかつた相ですよ」「フーム」「何しろお柳と來ては、一とかどの女學者で、四書五經がチヤンチヤラ可笑しく、唐天竺の都々逸(どどいつ)に節をつけて、寢言に讀み上げる――」「お前の言ふことは一々變だよ」「茶の湯生花歌ヘエケエ何んでも出來ないと言ふことは無いから、吉原一番の學者の誰袖華魁も全く齒が立たなかつた」「で?」女郎の藝事を誇大に言ひ觸らされたのは、恐らく、宣傳の爲であつたらしく、現に、川柳にも『琴棋(きんき)書畫並べてばかり知りんせん』とか『黒助(くろすけ)へ代句だらけの繪馬をあげ』とか、その頃の洒落者(しやれもの)は、飛んだところで偶像破壞をやつて居ります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ばかばかしいと思ふ利口者は讀まないでもよいし...
長谷川時雨 「むぐらの吐息」
...子供の時から利口者の幸吉は...
水野仙子 「醉ひたる商人」
...娘は利口者だつた...
マクシム・ゴルキイ Maksim Gorkii 森林太郎訳 「センツアマニ」
...世界一の利口者と世界一の馬鹿者との身の上に起った...
夢野久作 「白髪小僧」
...卑怯(ひけふ)な利口者(りこうもの)であつた私...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...利口者かとみれば...
吉川英治 「新書太閤記」
...さもなくてこんな日本一の莫迦(ばか)を日本一の理性家が仕出来(しでか)し得ようか」光秀を評して――日本一の利口者が日本一の莫迦(ばか)をやった――という曲直瀬道三のことばに対して...
吉川英治 「新書太閤記」
...利口者の莫迦(ばか)を証するには充分だが...
吉川英治 「新書太閤記」
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