...「あなたを初めに紹介しようと思つた秋夢君のやうな賣れツ子ではないが――」「ぢやア...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...前世紀の初めに拵(こしら)えたものである...
大隈重信 「平和事業の将来」
...あるいは初めに唱え出された時の意義と...
津田左右吉 「日本精神について」
...――吾々はこの四つの形態を初めに用意しておいた...
戸坂潤 「科学方法論」
...ダットはまず初めに「ファッショ化」と「社会ファシズムの諸問題」とに筆を集中している...
戸坂潤 「読書法」
...初めに兵馬が見つけた時も...
中里介山 「大菩薩峠」
...三その頃――というのは小学校の終り頃から中学校の初めにかけてのことだが...
中島敦 「虎狩」
...「時ちゃんて娘どうして?」「月初めに別れちゃったわ...
林芙美子 「新版 放浪記」
...明治の初めに、漢学教授・英学教授の看板を出しておりましたのが、皆学者かといえば、そうじゃない...
三田村鳶魚 「話に聞いた近藤勇」
...その例は小説の初めに...
宮本百合子 「一連の非プロレタリア的作品」
...夏の初めには飢饉(ききん)のきざしさえ見え...
室生犀星 「野に臥す者」
...それでもまだ芭蕉(ばしょう)翁の元禄の初めには...
柳田国男 「木綿以前の事」
...初めにはいって来たときの...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...わしはすぐにこの人だなと思った」初めに老人が躊躇(ちゅうちょ)したのを...
山本周五郎 「風流太平記」
...初めに言葉あり...
吉川英治 「折々の記」
...そちの所存は」これが信長の初めに出したことばであった...
吉川英治 「新書太閤記」
...初めにこれを記した時には...
和辻哲郎 「孔子」
...残余の軍隊を率いて一五三二年五月の初めに国内偵察の途に上った...
和辻哲郎 「鎖国」
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