...初めに入つた農民が八戸でありまして川に沿うたところに草で葺いた小屋をたてゝ開墾に従つたのでした...
有島武郎 「農場開放顛末」
...「一体このニュースを初めに出したのは...
海野十三 「地球発狂事件」
...前世紀の初めに拵(こしら)えたものである...
大隈重信 「平和事業の将来」
...夏の初めに楓が芽をふいて...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...女は九月の初めに...
近松秋江 「黒髪」
...それが十八世紀の初めにフランス文学から影響された時も...
戸川秋骨 「翻訳製造株式会社」
...薄い眉と二重眼瞼と細そり高い鼻とはそのままに、少しつき出し加減の薄い唇を中心としてる線のなだらかな細面の下半分に浮べる、その淋しい静かな笑いには、気心を置かない時には、或る哀切な弱々しさが加わり、会った初めに、「いらっしゃい...
豊島与志雄 「溺るるもの」
...初めに定本を竹で作り...
内藤湖南 「支那目録學」
...それが現われたが最後じゃ……それをいちばん初めに見た者が...
中里介山 「大菩薩峠」
...三分の一宛を毎学期の初めにくれるのであるから...
中谷宇吉郎 「ピーター・パン」
...毎年(まいとし)夏(なつ)の初めに...
夏目漱石 「それから」
...半二と加作の『伊賀越道中双六(いがごえどうちゅうすごろく)』岡崎の段の初めに「世の中の...
南方熊楠 「十二支考」
...初めにそうした思召しはなくっても...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...――初めに先生はそう云われました」と登はねばり強く云った...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...「われわれは初めに身分も姓名もちゃんと名乗った...
山本周五郎 「新潮記」
...初めに吉塚夫妻、次に家士や小者たち、そして勘解由までが彼女に惹(ひ)かれたのも、そういう点に魅力を感じたからに相違ない...
山本周五郎 「その木戸を通って」
...まず第一は、四旬節の初めに、島原の領主から宣教師の派遣を求める使者が来たことであった...
和辻哲郎 「鎖国」
...翌年の三月の初めには遂に成功している...
和辻哲郎 「鎖国」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??