...一体短篇小説はどの程度まで文字が切り詰められるものかといふ...
薄田泣菫 「茶話」
...極度の節約を重ねて経費を切り詰めさせてきた...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...そんなで随分切り詰めた暮しをしている筈なんでございますが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...自然を研究するための道具として五官の役割をなるべく切り詰め自然を記載する言葉の中からあらゆる人間的なものを削除する事を目標として進んで来た...
寺田寅彦 「感覚と科学」
...長いあいだ慣らされて来たこの夫婦の切り詰めた世帯が...
徳田秋声 「足迹」
...ここを切り詰めて...
徳田秋声 「新世帯」
...国防費がひどく切り詰められた...
徳田秋声 「縮図」
...あたじけなく切り詰めた無弾力性のものではなかった...
夏目漱石 「こころ」
...私はそれをできるだけ切り詰めた生活をしていたのです...
夏目漱石 「こころ」
...悉く切り詰めた教育で...
夏目漱石 「それから」
...中流社会が次第々々に切り詰められて行く有様を...
夏目漱石 「それから」
...自分より切り詰めた暮し向に悩んでいるのを気の毒に思った...
夏目漱石 「道草」
...無限に繰り返す減少の下では無へ切り詰められるに違いない...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...物価が騰貴すれば騰貴しただけ生活費を切り詰めればよい...
平林初之輔 「犠牲者」
...これを切り詰めて他の道に向けることが出来るからである...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...殆どその良心の鋭敏さ――純潔無垢な恋の発露と一致せねばならぬ位に切り詰められております...
夢野久作 「鼻の表現」
...家族は生活を極端に切り詰められ...
吉川英治 「鬼」
...その切り詰められた顔面は自由に肢体を回復する力を持っている...
和辻哲郎 「面とペルソナ」
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