...『此処を御覧、此の切り口を...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...大根の一つの切り口に過ぎないのである...
海野十三 「第四次元の男」
...四次元生物の切り口であります」「生物ですか」「そうです...
海野十三 「ふしぎ国探検」
...あれは四次元世界で使っているエンジンの切り口であります」やっぱり切り口は立体だから...
海野十三 「ふしぎ国探検」
...しばらくお待ちを願います」という切り口上の返事で...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...切り口が青貝のように底光りする白い美しい肉の色が眼の前にちらついて来て...
谷崎潤一郎 「細雪」
...酒盃を口にあてながらわざと切り口上に言って...
近松秋江 「霜凍る宵」
...なんて野暮な聲を出すんだ」二人はそれつ切り口を噤(つぐ)みましたが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...大根の切り口みたいなお天陽様ばかり見ていると...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...ジョヴァンニが見ている所は遠く離れていて、そんなに小さなものは到底(とうてい)見えなかったであろうと思われるが、しかし彼の眼には、花の切り口から、一、二滴の液体が蜥蜴の頭に落ちたと見えたのである...
ホーソーン Nathaniel Hawthorne 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...」湯アガリは大変な切り口上でぐでりんを振り反ると...
牧野信一 「月あかり」
...その破片の鋭い切り口に刹那を反映し...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...切り口に青貝のような光を見せていた...
室生犀星 「われはうたえども やぶれかぶれ」
...言葉つきは切り口上になり...
山本周五郎 「日本婦道記」
...まあおあがりになりませんか」「此処で失礼いたします」つなは切り口上で云った...
山本周五郎 「風流太平記」
...その両方の切り口を見くらべていたが...
吉川英治 「宮本武蔵」
...より劣った切り口になっているか...
吉川英治 「宮本武蔵」
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