...それ切り口を噤んだ...
海野十三 「深夜の市長」
...大根の一つの切り口に過ぎないのである...
海野十三 「第四次元の男」
...変に切り口上な二通の手紙は...
谷崎潤一郎 「細雪」
...切り口へ灰をつけて植えました...
林芙美子 「お父さん」
...ジョヴァンニが見ている所は遠く離れていて、そんなに小さなものは到底(とうてい)見えなかったであろうと思われるが、しかし彼の眼には、花の切り口から、一、二滴の液体が蜥蜴の頭に落ちたと見えたのである...
ホーソーン Nathaniel Hawthorne 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...伐木場から橇で運ばれて来る木材の切り口を物差で計るのである...
牧野信一 「山を降る一隊」
...その破片の鋭い切り口に刹那を反映し...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...このまえのときよりずっと切り口上で云った...
山本周五郎 「雨あがる」
...どうぞ御心配なくおひきとり下さい」切り口上のうえに...
山本周五郎 「末っ子」
...「なにがです」とおりつはたいそうな切り口上で云った...
山本周五郎 「ちいさこべ」
...青白い股の切り口が...
夢野久作 「一足お先に」
...神経の切り口の痛みが...
夢野久作 「一足お先に」
...切り口上でいうだけだった...
吉川英治 「平の将門」
...自分のした切り口と元の切り口と...
吉川英治 「宮本武蔵」
...その両方の切り口を見くらべていたが...
吉川英治 「宮本武蔵」
...一体どう切り口が違っているかを...
吉川英治 「宮本武蔵」
...あんな柔軟な細枝の切り口を見て...
吉川英治 「宮本武蔵」
...あの枝の切り口を...
吉川英治 「宮本武蔵」
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