...客 信用の出来ぬ部分がある?主人 菊池氏は今度大向(おほむか)うからやんやと喝采(かつさい)される為には(うそ)が必要だと云ふことを痛感したと云つてゐるだらう...
芥川龍之介 「続野人生計事」
...地面の柔かい部分があるかも知れない...
江戸川乱歩 「湖畔亭事件」
...その勘定に合はないところに教育者の職分があるとでもいつたやうな高尚な顔つきをした...
薄田泣菫 「茶話」
...やはり父には父の言分があるので...
田畑修一郎 「鳥羽家の子供」
...「気が変った」というのと大した変りはないが新しい言葉には現代の気分があると見える...
寺田寅彦 「KからQまで」
...神仏それぞれ持ち分があるのだから...
中里介山 「大菩薩峠」
...立派な言い分があるように思われる...
中谷宇吉郎 「科学と国境」
...妹の月子は女ながら天分がある...
野村胡堂 「幻術天魔太郎」
...「鳥居甲斐なら言い分がある――...
野村胡堂 「礫心中」
...申し立てに曖昧な部分があるようでは...
平林初之輔 「予審調書」
...握りの部分があるので...
アーネスト・ヘミングウェイ Ernest Hemingway 石波杏訳 Kyo Ishinami 「老人と海」
...なんとも言えないつらい気分があるらしいわ...
室生犀星 「蜜のあわれ」
...鉄砲には煙硝・燧石(ひうちいし)・撃鉄(うちがね)などたくさんの部分がある...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...いい分があるんだぞ...
吉川英治 「大岡越前」
...金子の配分があるということで...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...彼女の身近かに自分があることだけでもいい……)黒吉は...
蘭郁二郎 「夢鬼」
...――お前にどんな天分があるか...
和辻哲郎 「生きること作ること」
...自分がある事を言いたいからではなく読者がある事を聞きたがっているゆえに...
和辻哲郎 「創作の心理について」
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