...これの天分があるか...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...不破氏はまだ君から十万円取り分があるんだからね...
梅崎春生 「ボロ家の春秋」
...まだはっきりと知ることの出来ない事件の一部分があるのではないかと思うのですが...
海野十三 「赤耀館事件の真相」
...「三つの寶」の印税からまだ僕の受取れる分があるから...
小穴隆一 「二つの繪」
...象にはかような細長い部分があるとの理由で...
丘浅次郎 「いわゆる自然の美と自然の愛」
...意味を解さない外國人の方に分があることになる...
高村光太郎 「書の深淵」
...大分貴方の前を虚偽でお固めになった部分があるらしいという疑惑の念を深めてまいったわけなのです...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...己にだって言分があるぞ」いつか眠についていた父親は...
徳田秋声 「あらくれ」
...それこの土地には八丁畷(はっちょうなわて)の徳さんという親分がある...
長谷川伸 「沓掛時次郎 三幕十場」
...母にも幾らか言分がある...
二葉亭四迷 「嫉妬する夫の手記」
...今夜何處へ泊つたものやらまだ目あてのない旅行者で自分があることに誰からも氣づかれまいと思つて……...
堀辰雄 「旅の繪」
...根こそぎ叩きこわさなきゃならん部分があるきりだ...
三好十郎 「廃墟(一幕)」
...佐渡の宿根木港がちょっとこの気分がある...
柳宗悦 「台湾の民藝について」
...それでもまだ幾つもの想像し難い部分がある...
柳田国男 「木綿以前の事」
...いい分があるんだぞ...
吉川英治 「大岡越前」
...お通さんのいけないのはたった一つしかないよ」「どんな性分があるの」「すぐ泣くんだよ...
吉川英治 「宮本武蔵」
...やって来た飛行経路の左方に一ヶ所途切れた部分があるのを除いて...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
...そこにまた奈良でなければ見られない気分がある...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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