...今は彼女は出来秋の心配に移っていた...
犬田卯 「米」
...「出来秋までどうしたらいいであろうか...
犬田卯 「米」
...出来秋まで、何の心配もなく食うだけのものは貯えておきたい、おかなければならぬ...
犬田卯 「米」
......
種田山頭火 「行乞記」
...涼しすぎるその色のうごく出来秋のなかで独りごというてゐる男秋らしい村へ虚無僧が女の子を連れて・秋日和のふたりづれは仲のよいおぢいさんおばあさん・晴れて雲なく釣瓶縄やつととゞく・声はなつめをもいでゐる日曜の晴れ九月十日秋ぢや...
種田山頭火 「行乞記」
...見渡すかぎり出来秋のよろこびだ(実際問題としては豊年飢饉だらう!)...
種田山頭火 「行乞記」
...・はぎがすゝきがけふのみち・ゆつくりあゆめば山から山のかげとなつたりひなたとなつたり・水が米をついてくれるつく/\ぼうし・出来秋の四五軒だけのつく/\ぼうしかたまつて曼珠沙華のいよ/\赤く・大地にすわるすゝきのひかり・あほむけ寝れば天井がない宿で・ころもやふんどしや水のながれるまゝに或る友へのたより昨日は雨中行乞をしましたが...
種田山頭火 「行乞記」
...出来秋の野良仕事はまことにいそがしい...
種田山頭火 「其中日記」
...もう秋季収穫(アキ)がはじまつてゐる音・出来秋ぬれてはたらく・夜あけの雨が柿をおとして晴れました・十字街はバスが人間がさん/\な秋雨・濡れて越える秋山のうつくしさよ・ぬれてきてくみあげる水や秋のいろはだしであるく花草のもう枯れそめて・ヱスもひとりで風をみてゐるか・秋雨の夜がふける犬に話しかける九月二十日雨...
種田山頭火 「其中日記」
...出来秋の今となつては寔に見すぼらしいものであつた...
平出修 「夜烏」
...出来秋までヤット食いつないで行くうちが十軒の中の九軒までだかんなあ...
三好十郎 「斬られの仙太」
...あれはなんでも昭和に入ってしばらくした出来秋のことだ...
三好十郎 「樹氷」
...出来秋までヤット食いつないで行く内が十軒の中の九軒までだかんなあ...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...その年はどこも近年にない出来秋であったが...
山本周五郎 「藪落し」
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