...彼は火鉢の猫板に凭りかかって...
池宮城積宝 「奥間巡査」
...歌をもよまで窓に凭り...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...それに凭りかかつてゐた...
薄田泣菫 「独楽園」
...便所の扉のところに凭りかかっていなければならなかった...
田山花袋 「トコヨゴヨミ」
...その裏庭に面したフレンチ・ドアに叔母がぼんやり凭りかかっているのを見つけると...
堀辰雄 「恢復期」
...フロラの椅子の片端に凭りかゝつて...
牧野信一 「鸚鵡のゐる部屋」
...また窓に凭りかゝつて花壇を眺めてゐた...
牧野信一 「香水の虹」
...私はサイパンの酒樽に凭りかゝつて...
牧野信一 「酒盗人」
...米俵や枯草を積むための二輪車をつけたドリアンの首に凭りかゝつて女房は口笛を吹いてゐる...
牧野信一 「ゾイラス」
...私はよろよろとして舟ばたに凭りかゝりながら...
牧野信一 「ダニューヴの花嫁」
...私は車道の片端にある瓦斯灯の柱に凭りかかつて...
牧野信一 「変装綺譚」
...身じろぎもせず椅子に凭りかゝつて居りました...
牧野信一 「蛍」
...汀の舟に凭りかゝつて雲を見上げてゐるるいの画を想つて...
牧野信一 「湖の夢」
...凭りかゝつてゐた木が揺れてバラバラと葉が散つた...
牧野信一 「悦べる木の葉」
...最前の小女(こおんな)が凭りかかっていた処へ横一寸...
夢野久作 「骸骨の黒穂」
...室内(うち)の卓に凭り...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...舷へ凭りかゝつて...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...凭り馴れた肱掛窓に凭つてかけ出しの樣になつてゐる窓下を見るともなく見てゐると...
若山牧水 「樹木とその葉」
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