...私などの凡眼が見た以上に...
宇野浩二 「茂吉の一面」
...」「そこが、凡慮の、いや凡眼の、悲しさですな...
豊島与志雄 「自由人」
...天下の凡眼はこれらの知識巨匠をもって昏睡仮死(こんすいかし)の庸人(ようじん)と見做(みな)して無用の長物とか穀潰(ごくつぶ)しとか入らざる誹謗(ひぼう)の声を立てるのである...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...これらの凡眼は皆形を見て心を見ざる不具なる視覚を有して生れついた者で...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
......
樋口一葉 「さをのしづく」
...凡眼(ぼんがん)に見えぬ沖の小島のようにも言えば...
柳田国男 「海上の道」
...凡眼(ぼんがん)には御姿の見えぬものときまっていた...
柳田国男 「海上の道」
...九兵衛も少し凡眼ッてやつになりましたかな...
吉川英治 「江戸三国志」
...われらごとき凡眼をもっては」「いや...
吉川英治 「三国志」
...そんな凡眼で、この大軍をうごかし、呉の周瑜(しゅうゆ)に当るときは、たちまち、敵の好餌――撃砕されるにきまっている」「何、敗れるにきまっていると」「然り、小学の兵書に慢じ、新しき兵理を究(きわ)めず、わずか、一書簡の虚実も、一使の言の信不信も、これを観る眼すらない大将が、何で、呉の新鋭に勝てようか」「…………」ふと、曹操は唇(くち)をむすんで、何か考えこむような眼で、じっと、沢(かんたく)を見直していた...
吉川英治 「三国志」
...みなこれ凡眼の愚夫...
吉川英治 「三国志」
...やはり司馬懿仲達は凡眼でないと...
吉川英治 「三国志」
...凡眼に見えないだけだ...
吉川英治 「新書太閤記」
...こちらの凡眼のせいかもしれない...
吉川英治 「随筆 新平家」
...自分のような凡眼で見ても...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...それだけはどう凡眼で眺めて...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...凡眼(ぼんがん)などと見奉り横着を仕(つかまつ)りましょうや...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...凡眼ではよく分らない...
吉川英治 「宮本武蔵」
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