...凡愚者といえども...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...けれども凡愚の者に於いては...
太宰治 「右大臣実朝」
...凡愚の印象さらにあいまいの度を加えて...
太宰治 「惜別」
...哲学上の理想主義(人格の成長の願望)に求めようとする哲学的凡愚と...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...よしや凡愚を感心させ得るとも...
南部修太郎 「氣質と文章」
...それは凡愚の迷信にも劣る愚かしさであるがどうにもならない...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...「その機はすなはち一切善悪大小凡愚なり...
三木清 「親鸞」
...このことは三願転入の文とのつながりにおいて、その前には、「かなしきかな、垢障の凡愚、無際よりこのかた、助正間雑し、定散心雑するがゆへに、出離その期なし...
三木清 「親鸞」
...(中略)禍乱は凡愚の下民より生ずる理にて...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...それは凡愚の人々のきわめて下等なところをも自分の中に認めるのと...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...まだ交る無限のその部分にはいない下根凡愚かもしれぬ...
横光利一 「旅愁」
...天地を畏(かしこ)み人間の凡愚を弁(わきま)えていた...
吉川英治 「上杉謙信」
...これからは凡愚と凡愚の交わりで行くのだ...
吉川英治 「私本太平記」
...「――迷える凡愚範宴に...
吉川英治 「親鸞」
...凡愚のなやみ、妄闇(もうあん)のまよい、それは、誰でも通ってこなければならない道であろう...
吉川英治 「親鸞」
...われら凡愚煩悩(ぼんのう)の大衆生(だいしゅじょう)のために...
吉川英治 「親鸞」
...彼は人間の凡愚と菩提(ぼだい)を見...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...彼は一向の凡愚に過ぎぬ...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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