...床の中で倉地に足のひどく冷えるのを注意されたりすると不思議に思った...
有島武郎 「或る女」
...胴の間に仰向けで、身うちが冷える...
泉鏡花 「浮舟」
...それだのに火の気のない檻房に座つてゐてはどんなに冷えるかしれない...
伊藤野枝 「監獄挿話 面会人控所」
...これでは冷える訳だ...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...これでは冷える訳だ...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...めっきりと冷える朝ではあったが...
谷崎潤一郎 「吉野葛」
...曇つて冷える、なか/\寒い...
種田山頭火 「其中日記」
...それが徐々に冷える間は...
寺田寅彦 「小浅間」
...湯が冷えるときにできる熱い冷たいむらがどうなるかということは...
寺田寅彦 「茶わんの湯」
...腰が冷えるで――」南玉が...
直木三十五 「南国太平記」
...冷えるとぼろぼろになって味もさっぱり落ちてしまう欠点がある...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...三月二十六日 曇 風雪高度は低くとも雪の中はやはり冷える...
松濤明 「春の遠山入り」
...今朝ずゐぶん冷えるな...
宮澤賢治 「氷と後光」
...もうこれから皆様の御繁昌を御楽しみ遊すだけでございますもの」「まことにねえ」子爵夫人は掌の上でだんだん冷える珈琲を飲もうともせず溜息をついた...
宮本百合子 「伊太利亜の古陶」
...冷えるの当り前のことだわ...
室生犀星 「蜜のあわれ」
...蒸米は冷えるとすぐに固くなるので...
柳田国男 「木綿以前の事」
...かなり冷える夜で...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...あまりに冷えるので私は夕飯の膳に酒を添えて持って来たのと同時に...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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