...予この事を洩れ聞きてさては我はこの郷に冠たるのみならず...
饗庭篁村 「良夜」
...ある意味における地者稼(じものかせぎ)の冠たる大家...
泉鏡花 「婦系図」
...今の仏詩壇に冠たる詩なり...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...これは世界に冠たるものである...
大隈重信 「始業式に臨みて」
...世界に冠たる富をもっている英国もなお且つ財政の困難に遭遇して...
大隈重信 「平和事業の将来」
...ただに北海道の十国島に冠たるのみならず...
大町桂月 「層雲峡より大雪山へ」
...東京に冠たるを以て...
大町桂月 「夜の高尾山」
...日本こそ世界に冠たる文明國と考へてやつて來るのではなく...
太宰治 「「惜別」の意圖」
...フランス文芸の名誉たりフランスの王冠たる詩人らについては...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...余の見し驟雨の図中その冠たるものなり...
永井荷風 「夕立」
...その五大洲中ヨーロッパの文明が世界に冠たることを説き...
中里介山 「大菩薩峠」
...その富西国に冠たる有様であったことは...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...文明民族の冠たる祖国の旗の下...
A. ビアス A.Bierce The Creative CAT 訳 「チカモーガ」
...そもそも世界に冠たるローマ帝国至高の官・執政の位にありながら...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...公明聡慧一世に冠たる鼻を仰いでその徳を讃美しました...
夢野久作 「鼻の表現」
...しかも武芸は三軍に冠たるものがある...
吉川英治 「三国志」
...道路だけは東洋に冠たるものにしたではないですか」とある...
吉川英治 「随筆 新平家」
...この奴隷状態は不運なる極地においては今なお続いている――この大氷期は伝説のロマール及びハイパーボリアといった他の世界に冠たる地の息の根を止めたのである...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
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