...「そういうのは冗談口で言ってるんじゃない?」...
...「冗談口で言ったのに、本当に信じちゃってごめんなさい...
...「彼女はいつも冗談口で話すから、何を本気で言っているか分からない...
...「会話が沈んできたので、冗談口で話題を変えてみた...
...「好きな人に対しては、つい冗談口でからかってしまうことがある...
...まるでのんきな風で高笑いなどをしながら遠くから冗談口を取りかわしたりして...
有島武郎 「星座」
...何が楽しいのかにこにこしたり冗談口を利き合ったりしている...
梅崎春生 「風宴」
...冗談口を利く亭主が何処にある...
海野十三 「白蛇の死」
...と半分は私をからかふやうに呟いた次兄の冗談口を私は記憶してゐる...
太宰治 「思ひ出」
...それからまた彼は、ほんの冗談口に、ある小學教員のすこぶる美しい細君の惡口を言い、しかもその惡口が當の夫の耳にはいったことを思い出した...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...マダムをつかまえて下卑な冗談口を云いあったり...
豊島与志雄 「田舎者」
...南さんもけろりとして冗談口をききだしたし...
豊島与志雄 「南さんの恋人」
...中江が一人で女中相手に冗談口を利いた...
豊島与志雄 「慾」
...晩餐(ばんさん)の支度をしている妻の傍で冗談口をききながら...
中島敦 「光と風と夢」
...今来たばかりの常連らしいひどく冗談口を叩く男のまはりにみんな行つてしまつた...
中原中也 「夏の夜の話」
...自分のぐるりの群衆に何か冗談口を叩いて哄笑を買つた男である...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...男は金ぴかの制服を着た旅館の取次人(フートマン)に冗談口などをいいながら...
松本泰 「P丘の殺人事件」
...冗談口もきくのだつたが...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...寿女を相手に冗談口をきいたりする...
矢田津世子 「※[#「やまいだれ+句」、第4水準2-81-44]女抄録」
...当人は一向冗談口も利かぬ生真面目の若旦那...
山本笑月 「明治世相百話」
...この釜いッぱい飲むかも知れねえよ」やっと冗談口が出るほど腹の加減もよくなって来たものでしょう...
吉川英治 「江戸三国志」
...冗談口を塞(ふさ)がれて...
吉川英治 「宮本武蔵」
...囚人たちは異口同音にそんな冗談口をたたくのだった...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
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