...事によつたらどこかの図書館(としよかん)にたつた一冊残つた儘...
芥川龍之介 「澄江堂雑記」
...机の上には英吉利人の古い詩集が二三冊...
石川啄木 「札幌」
...子供の絵本が一冊ひろげられてあるきりなのである...
太宰治 「お伽草紙」
...」と言って机の引出しから一冊のノオトを取出しぱらぱらめくって...
太宰治 「惜別」
...本なんか一冊もねえ...
田山花袋 「ある僧の奇蹟」
...事実彼の名は教会名簿にも大冊の赤い華族名鑑にもまだ載っているのだ...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「作男・ゴーの名誉」
...一年に数冊――ずつを...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...そのうちの一冊として書き始められたものである...
中谷宇吉郎 「救われた稀本」
...それが三冊あるのであります...
橋本進吉 「古代国語の音韻に就いて」
...其処へ大森の木村青令氏より「加比丹」七冊が届けられた...
前田普羅 「普羅句集」
...で私は本箱の中から出たらめに五六冊の本を取り出して開いて見た...
牧野信一 「痴想」
...もし道修町(どしょうまち)の薬屋の若旦那新護(しんご)花嫁を迎へし喜びに祝の句を集めて小冊子となしこれを知人に配るとすれば風流の若旦那たるを失はず...
正岡子規 「墨汁一滴」
...僕は国語と修身(しゅうしん)は農事試験場へ行った工藤(くどう)さんから譲(ゆず)られてあるから残(のこ)りは九冊(さつ)だけだ...
宮沢賢治 「或る農学生の日誌」
...サンドはあるだけお送りしました(六冊)本のないのには実に閉口です...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...『備急(びきゅう)千金要方』三十巻三十二冊の宋槧本(そうざんぼん)であった...
森鴎外 「渋江抽斎」
...私の書棚にも一冊だけある...
柳田国男 「故郷七十年」
...何本かの画筆であり旅硯(たびすずり)であり絵の具であり画冊であった...
吉川英治 「人間山水図巻」
...そういわれて武蔵は下へ置いた一冊を持ち直して繰(く)ってみると...
吉川英治 「宮本武蔵」
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