...存在の内なる法を知るある者がこう言った――「人々『見よ彼処に...
ジェイムズ・アレン James Allen 大久保ゆう訳 「朝に想い、夜に省みる」
...その胸の内なる痍(きず)は早くも愈(い)えて跡なきに至りしものなるべし...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...社(やしろ)の境内なる足許に...
泉鏡花 「貝の穴に河童の居る事」
...自分の内なる本能の一部分が狡猾にもその事によってある幽(かす)かな快感に耽っているのであった...
相馬泰三 「田舎医師の子」
...彼の内なる生きた神なりクリストなりマリアなりと同じであったとはうけ取れない...
高村光太郎 「(私はさきごろ)」
...彼の内なる神とはただ犯し難い自然の理法の事であり...
高村光太郎 「(私はさきごろ)」
...内なる水入らずの二人も...
中里介山 「大菩薩峠」
...彼の内なる火が、外の世界に空(むな)しく冷えたまま眠っている火薬に、いちいち点火していくのである...
中島敦 「悟浄歎異」
...何處までも内なるものが外であり...
西田幾多郎 「世界新秩序の原理」
...私は未だその前に雲が渦卷(うづま)いてゐる内なる幻の朦朧な姿に滿足した...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...良心的であるということは単に内なる呼び掛けに応えることでなく...
三木清 「哲学入門」
...解釋學は外なるものを通じて内なるものを理解しようとする...
三木清 「歴史哲學」
...あたかも仕事に対(むか)って絶えず傾注されているような内の内なる生命の本体が...
室生犀星 「或る少女の死まで」
...知らず知らずの間にその内なる眼をも外なる眼をも...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...勝たんとしつる者は内なる野人の心を恥ぢ...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...岸田君が内なる美の直接に現わされたものを装飾とし...
和辻哲郎 「『劉生画集及芸術観』について」
...写実(リアリズム)が「内なる真実の表現」であると言い得られるならば...
和辻哲郎 「『劉生画集及芸術観』について」
...自然物に触発せられて内なる真実を表現することを意味する写実と...
和辻哲郎 「『劉生画集及芸術観』について」
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