...月見につれて行ってやろうといわれて明るいうちから家を出ましてまだ電車のない時分でござりましたから八軒屋から蒸汽船に乗ってこの川すじをさかのぼったことをおぼえております...
谷崎潤一郎 「蘆刈」
...たまたま八軒屋の岸で...
中里介山 「大菩薩峠」
...妾(しょう)は八軒屋という船付(ふなつ)きの宿屋に居(きょ)を移し...
福田英子 「妾の半生涯」
...八軒屋の旅宿にありて...
福田英子 「妾の半生涯」
...先年八軒屋の宿屋にて...
福田英子 「妾の半生涯」
...九、八軒屋、新築地、下寺町梅田の挽(ひ)かせて行く大筒(おほづゝ)を、坂本が見付けた時、平八郎はまだ淡路町二丁目の往来の四辻に近い処に立ち止まつてゐた...
森鴎外 「大塩平八郎」
...八軒屋に出たのは七つ時であつた...
森鴎外 「大塩平八郎」
...午後四時 夕七時(申) 平八郎等八軒屋に至りて船に上る...
森鴎外 「大塩平八郎」
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