...到底僕は佐藤と共に天寿を全うする見込みはない...
芥川龍之介 「佐藤春夫氏」
...天寿を全うすることは...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...天主教的結婚か或は自己の責任を全うする自由結婚かである...
エレン・ケイ 伊藤野枝訳 「恋愛と道徳」
...かゝる山川になほ水の樂みを全うする能はざるも...
大町桂月 「八鹽のいでゆ」
...したごうてわが身を全うするためであるという観念は個体の数のふえるにしたごうて漸次個体の意識の範囲より脱し去り...
丘浅次郎 「動物界における善と悪」
...逆に理論的な克服なしに実際的な克服を全うすることは実際的に云って出来ないことだ...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...自分の命を全うすることができますし...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...板垣伯と同盟して亦之れと調和を全うする能はず...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...政變は必らず彼れの歸朝後に起る可きを豫想したりき果然彼の歸朝と共に一個の公問題は政變の前驅となり出でたりき曰く大隈を外務に入れ松方を大藏に擧ぐるは戰後に經營を全うする刻下の急要なりと而して彼は此問題の發議者として數へらるゝのみならず...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...板垣伯と同盟して亦之れと調和を全うする能はず...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...政変は必らず彼れの帰朝後に起る可きを予想したりき果然彼の帰朝と共に一個の公問題は政変の前駆となり出でたりき曰く大隈を外務に入れ松方を大蔵に挙ぐるは戦後に経営を全うする刻下の急要なりと而して彼は此問題の発議者として数へらるゝのみならず...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...この天職を全うするために...
永井隆 「この子を残して」
...忠義を全うするという...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...妻の道を全うするためだ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...恥辱を雪(そそ)ぎ名誉を全うするには...
慶応義塾 「修身要領」
...気品高尚にして能(よ)く独立の趣意(しゅい)を全うする者ありと聞けば...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...われら人間はまずわが生命を全うするのが社会に生存する第一義で...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...その職責を全うするほか他意のないことであった...
吉川英治 「新書太閤記」
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