...良心の呵責(かしゃく)を免れることが出来ますッて云うのにね...
泉鏡花 「婦系図」
...ルパンは逮捕を免れることが出来たのだ...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...とても免れることはできない...
田中貢太郎 「富貴発跡司志」
...結局陥落を免れることが出来たのに...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...そういう攻撃を受けた場合にその危険を免れるためには感覚と運動の異常な鋭敏さを必要とするであろう...
寺田寅彦 「柿の種」
...それはカントと雖も免れることの出来なかった歴史的制限の外の何物でもない...
戸坂潤 「エマヌエル・カント『自然哲学原理』解説」
...なんといいことだろう! 愛に接するすべてのものは死から免れる...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...もし幸いにそれを免れる時には...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...盜難から免れる爲には...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...かくの如く主體は幸ひに壞滅を免れるとするも...
波多野精一 「時と永遠」
...共同の成立つ限りにおいて存在は壞滅を免れる...
波多野精一 「時と永遠」
...破産を免れるかも知れない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...この状態で支配者たるトルコ人と隣人たるアラビア人の掠奪を免れる能力を増そうと期待するのは...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...一般的戦争と穀物自給の不足とが併発する場合にほとんど不可避的に生ずる激烈悲惨な財産の混乱から免れることになるのである...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...蛇を飼育すると災難を免れるという迷信があって...
武者金吉 「地震なまず」
...病から免れるのである...
柳宗悦 「北九州の窯」
...火事の災難を免れるという言い伝えなどは...
柳田国男 「年中行事覚書」
...丸亀沖の塩飽(しわき)諸島では危く難を免れることが出来たが...
和辻哲郎 「鎖国」
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