...彼の態度は儼然としていた...
...儼然たる存在感を放つ彼女に、周りの人々は敬意を払った...
...儼然とした静けさが漂う部屋に、ほんのりとした香りが流れていた...
...彼の言葉には、儼然とした自信が感じられた...
...彼は儼然とした表情で、静かに私を見つめていた...
...ヨブ再びその面を三友に向けて儼然(げんぜん)として言う汝ら「もし我らいかに彼を攻めんか」と言い...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...その代り受話器の中から儼然(げんぜん)たる号令が聞えてきた...
海野十三 「流線間諜」
...素(も)と人間には儼然として侵すべからざる権利が存在するもので...
大隈重信 「永久平和の先決問題」
...儼然(げんぜん)として「利益社会」の存在することも...
高神覚昇 「般若心経講義」
...儼然として輝いています...
高神覚昇 「般若心経講義」
...これはもう疑ひを容れぬ儼然たる事實のやうに私には思はれる...
太宰治 「お伽草紙」
...その見込みは儼然(げんぜん)としてあるんだ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「富籤」
...仮名の区別が儼然としてあったということを見付けたのであります...
橋本進吉 「古代国語の音韻に就いて」
...秀(ひいで)た眉(まゆ)に儼然(きっ)とした眼付で...
二葉亭四迷 「浮雲」
...ともかくもそのものが儼然とハッキリ出ている以上は...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...容儀儼然活けるがごとく...
南方熊楠 「十二支考」
...儼然相対玉芙蓉...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...ちょっと見た娘の一目は儼然(げんぜん)として言われた父の厳命より剛勢だ...
矢崎嵯峨の舎 「初恋」
...儼然(げんぜん)として云った...
夢野久作 「黒白ストーリー」
...儼然(げんぜん)たる科学の範囲に属する感覚である事である...
夢野久作 「暗黒公使」
...しかし儼然(げんぜん)たる態度は依然として崩さないまま...
夢野久作 「暗黒公使」
...一個の偉丈夫が儼然と立っていて...
吉川英治 「三国志」
...『はっ……』遠い方からその十次郎が答えると、『おすすみなさい』と、儼然という...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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