...」浄観はほとんど傲然(ごうぜん)と斜(ななめ)に伝吉へ肩を示した...
芥川龍之介 「伝吉の敵打ち」
...傲然(がうぜん)と控(ひか)へる人體(じんてい)...
泉鏡太郎 「畫の裡」
...わたしに向つて傲然(がうぜん)と構へてゐるのを見た時に――今になつて何もかもわたしの愚かさを正直に云ふのだが――わたしは三十余年前に...
犬養健 「愚かな父」
...傲然(ごうぜん)と崖の上に腕をくんで立つ蠅男を睨(にら)みつけた...
海野十三 「蠅男」
...いつも傲然として...
大杉栄 「続獄中記」
...」それから彼は火を焚きつけろと彼等に言いつけて、杖をついて、片手を私の肩にかけながら、傲然と外へ出た...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...傲然たる人間的自負を特に要求したい気持になるのである...
戸坂潤 「社大党はファッショ化したか?」
...傲然(ごうぜん)と孤立してるうちに...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ジルノルマン氏は彼独特の妙に傲然(ごうぜん)たる腕組みをして...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...木口勘兵衛尉源丁馬が傲然(ごうぜん)として正座に構えたところを見ると...
中里介山 「大菩薩峠」
...その上傲然として構えていれば...
新渡戸稲造 「教育の目的」
...傲然(ごうぜん)と...
火野葦平 「糞尿譚」
...それでも外がまえだけは傲然とした姿で...
三好十郎 「冒した者」
...傲然(ごうぜん)としているのとのためであっただろう...
ハンス・ランド Hans Land 森鴎外訳 「冬の王」
...そのあゆみは彼が時を刻む音の圏外にいることをごうぜん(傲然)と示すものであり...
山本周五郎 「年の瀬の音」
...群臣を質として召捕っておくのだ」傲然(ごうぜん)...
吉川英治 「三国志」
...「孔明――」こう傲然(ごうぜん)呼びかけて...
吉川英治 「三国志」
...傲然(ごうぜん)ここへ臨むと思いのほか――供といえば可憐な一少年ひとりしか見えない...
吉川英治 「新書太閤記」
便利!手書き漢字入力検索