...老人は寧(むし)ろ傲然(ごうぜん)と信輔の挨拶(あいさつ)を聞き流した...
芥川龍之介 「大導寺信輔の半生」
...傲然(がうぜん)として笑へるが如くなりき...
石川啄木 「閑天地」
...そして誰をも喜ばさないご馳走を傲然と押しつけるのでした...
伊藤野枝 「ある男の堕落」
...傲然と頭をもたげた...
太宰治 「ダス・ゲマイネ」
...傲然(ごうぜん)と頭をもたげた...
太宰治 「ダス・ゲマイネ」
...強(し)いて傲然(ごうぜん)として籠に乗った...
田中貢太郎 「山寺の怪」
...かくてヘクトール高言吐きて傲然と...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...常に傲然として思想上の治外法權を維持せり侯或は此未開國を征服するの野心ありとせむされど侯は果して善良なる君主たるを得る乎伊藤侯と大隈伯とは...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...傲然(ごうぜん)と苦(にが)りきって...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...傲然たる勢に駈られて...
豊島与志雄 「真夏の幻影」
...内心は傲然と反り返って...
豊島与志雄 「無法者」
...傲然(ごうぜん)と背面の人家を背にして...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...傲然(ごうぜん)と構えて...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...傲然(がうぜん)とただで澄(す)ましかへつてはいつてゆくやうになる...
長谷川時雨 「むぐらの吐息」
...一寸傲然と開き直つて「俺の名前になつてゐるぢやないか!」と...
牧野信一 「「悪」の同意語」
...木戸銭を倍近くに値上げしたのに連夜大入満員を続けている客席を傲然と鬼鬚を撫でて見廻しながらも岡村は...
正岡容 「寄席」
...傲然(ごうぜん)と私を睨み下しているのに気が付いて...
夢野久作 「鉄鎚」
...傲然(ごうぜん)と待ちかまえた...
吉川英治 「私本太平記」
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