...傲然(ごうぜん)と我々をふり返っていました...
芥川龍之介 「河童」
...同時にこの貴族的文學が傲然として最高最良の藝術を以つて自ら居る僭上を見た...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...」海野は傲然(ごうぜん)として...
泉鏡花 「海城発電」
...傲然(ごうぜん)と崖の上に腕をくんで立つ蠅男を睨(にら)みつけた...
海野十三 「蠅男」
...あっちかこっちかに迷いますからね」武士は傲然として云った...
田中貢太郎 「山寺の怪」
...女姪(めい)は陵(けいりょう)の土となるところであった」銭塘君は傲然として言ってから...
田中貢太郎 「柳毅伝」
...デーイポボスは眺め見て傲然として叫び曰ふ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...白昼も傲然と巣の真中に逆様に控えている...
豊島与志雄 「蜘蛛」
...クリストフは怒号する聴衆を傲然(ごうぜん)と見つめていたので...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...「何だ」米友は傲然(ごうぜん)たる返事であります...
中里介山 「大菩薩峠」
...お銀様の傲然たる声音(こわね)で...
中里介山 「大菩薩峠」
...そのあゆみは彼が時を刻む音の圏外にいることをごうぜん(傲然)と示すものであり...
山本周五郎 「年の瀬の音」
...」被告は窓の外を見たまま傲然としてゐた...
横光利一 「マルクスの審判」
...傲然(ごうぜん)と...
吉川英治 「三国志」
...貞(けいてい)は上国の勅使というのですこぶる傲然とそれへ臨んだ...
吉川英治 「三国志」
...傲然(ごうぜん)...
吉川英治 「三国志」
...天の声といわれたな」「そうだ」傲然(ごうぜん)と...
吉川英治 「宮本武蔵」
...傲然と立像の様に直立してはいたが...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
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