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饗庭篁村 「木曾道中記」
...傲然(がうぜん)として涼棚(りやうはう)の上に酣酔(かんすゐ)したる...
芥川龍之介 「開化の殺人」
...それでもわざと傲然(ごうぜん)と...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...わたしに向つて傲然(がうぜん)と構へてゐるのを見た時に――今になつて何もかもわたしの愚かさを正直に云ふのだが――わたしは三十余年前に...
犬養健 「愚かな父」
...調室の壊れかかった椅子に傲然と反り身になり...
海野十三 「第五氷河期」
...傲然(ごうぜん)としてそらうそぶく...
江戸川乱歩 「月と手袋」
...蒼白な顔に太々しい笑みをたゝえつゝ傲然(ごうぜん)と曳かれて行ったであろう父の餘りな鼻柱の強さが...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...彼は思ひもよらない時に傲然となつたり...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...ジルノルマン氏は彼独特の妙に傲然(ごうぜん)たる腕組みをして...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...留めるなら留めるだけの意義と理由を以て留めろ」仏頂寺弥助が傲然(ごうぜん)と叱咤(しった)するのを...
中里介山 「大菩薩峠」
...その上傲然として構えていれば...
新渡戸稲造 「教育の目的」
...傲然(ごうぜん)として引揚げるのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...傲然として一世を睥睨(へいげい)していた...
二葉亭四迷 「平凡」
...そのさくら色をした歯痒いほど美しい頬の蒼ざめるのを傲然と眺めたり...
室生犀星 「性に眼覚める頃」
...そのあゆみは彼が時を刻む音の圏外にいることをごうぜん(傲然)と示すものであり...
山本周五郎 「年の瀬の音」
...」さう云つた顏をして山の峯はいつまでも押し默つて傲然と空を見てゐる...
横光利一 「悲しみの代價」
...傲然(ごうぜん)とした足つきで出ていった...
横光利一 「花園の思想」
...かつて京の小酒屋で見たような逞しい闘犬が、別拵(べつごしら)えの“御犬輿”の上に担(にな)われて、傲然と、路傍の庶民を睥睨(へいげい)し、武士数十人をしたがえて、今日の曠(は)れの場、鳥合ヶ原へ向って行くのだ...
吉川英治 「私本太平記」
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