...老人は寧ろ傲然と信輔の挨拶を聞き流した...
芥川龍之介 「大導寺信輔の半生」
...傲然とそり返っている船首を叩く波の音は絶望にむせび泣いているようであった...
レオニード・ニコラエヴィッチ・アンドレーエフ 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...永劫の都の建設者や協力者の群れは傲然として巷(ちまた)を行き...
レオニード・ニコラエヴィッチ・アンドレーエフ 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...私は三階の客間の床柱によっかかって傲然としていはせず...
石川欣一 「可愛い山」
...」と伊勢武熊は傲然として命令するやうに...
内田魯庵 「貧書生」
...傲然(がうぜん)と...
鈴木三重吉 「勇士ウ※[#小書き片仮名ヲ]ルター(実話)」
...」それから彼は火を焚きつけろと彼等に言いつけて、杖をついて、片手を私の肩にかけながら、傲然と外へ出た...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...彼は思ひもよらない時に傲然となつたり...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...傲然と落ち着き払ったフォン・コーレンの顔や...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...トロイア勢に示しつゝ傲然として叫びいふ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...クリストフから叱(しか)られる訳はないと傲然(ごうぜん)と答えかえした...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...傲然(ごうぜん)と構え込んでいた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...木口勘兵衛尉源丁馬が傲然(ごうぜん)として正座に構えたところを見ると...
中里介山 「大菩薩峠」
...すなわち横ぎりにかかる塗炭(とたん)に右の方より不都合なる一輛(いちりょう)の荷車が御免(ごめん)よとも何とも云わず傲然(ごうぜん)として我前を通ったのさ...
夏目漱石 「自転車日記」
...傲然として出勤する途中であった...
蜷川新 「天皇」
...傲然として人間の愚を冷笑しつつ土の中に消え込むからであります...
夢野久作 「鼻の表現」
...「孔明――」こう傲然(ごうぜん)呼びかけて...
吉川英治 「三国志」
...「これは何だ!」羅門は傲然(ごうぜん)として冷笑した...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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