...同時にこの貴族的文學が傲然として最高最良の藝術を以つて自ら居る僭上を見た...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...彼の眼には華美な宮廷服を身にまとった傲慢な人々も...
レオニード・ニコラエヴィッチ・アンドレーエフ 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...倨傲にして遂に世界の嫉視(しっし)を受け...
大隈重信 「列強環視の中心に在る日本」
...小さな彼女は胸を突出し傲然(ごうぜん)として「大尽(だいじん)さんの家(うち)だよゥ」と答えた...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...伊藤侯に背くも山縣侯に背く能はず青木周藏子の傲岸不遜は...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...私は傲慢で、力強く、そして凡てのものを愛しているんだ...
豊島与志雄 「蠱惑」
...狡猾(こうかつ)な傲慢(ごうまん)さでそのことを彼に思い出さした...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...心傲(おご)れる市民の...
夏目漱石 「倫敦塔」
...傲然後輩扱ひにする者さへあるさうだ...
萩原朔太郎 「蒲原有明氏の近況を聞いて」
...感傷的なあるいは傲慢なジャーナリストのお喋(しゃべ)りをふりまきながらも...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...傲慢にも家を飛び出し...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...豪快倨傲(ごうかいきょごう)の破壊神邪魔(シヴァ)にとっては...
牧逸馬 「ヤトラカン・サミ博士の椅子」
...」稍傲然と答へた悟空は...
牧野信一 「闘戦勝仏」
...いやに傲慢なやつとして...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...拙者は鏡智流の独壇とする戒刀型の木太刀をもってお対手申さん」と倨傲(きょごう)に云い放った...
吉川英治 「剣難女難」
...しかし桔梗河原この方一層傲慢(ごうまん)の度が高まっている京極家が...
吉川英治 「剣難女難」
...よく山の者が久米一の傲慢(ごうまん)増長(ぞうちょう)を憎んで...
吉川英治 「増長天王」
...おそろしく傲岸な信念を燃やしながら...
吉川英治 「宮本武蔵」
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