...彼等が偽らざる自信なりき...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...これは当時の偽らざる実感で...
高見順 「死の淵より」
...これが上陸せずにいられるものか! というのが我々の偽らざる気持であった...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...その偽らざる感傷主義には心から動かされていた...
辰野隆 「感傷主義」
...貪らざるなり、偽らざるなり、驕らざるなり...
種田山頭火 「旅日記」
...偽らざる心の誠という点でも...
寺田寅彦 「俳諧の本質的概論」
...しかもわれわれは偽らざるを得ないのだ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...一般の人々がいだいている真の偽らざる婦人観に伴なって...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...偽らざる民情が聞けるからだ」「日本国中で民政のよく行届いたところは...
中里介山 「大菩薩峠」
...他を偽らざる点に於てそれを尤も道徳的なものと心得ていた...
夏目漱石 「それから」
...いよいよ彼の偽らざる本性が...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...人民こそ純真無垢にして偽らざるものだ...
火野葦平 「糞尿譚」
...やはり子を思ふ不浄の涙が最後の涙である事を知つた偽らざる母性愛の姿である...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...また偽らざる本当の告白でもあっただろうと...
平林初之輔 「作家としての小酒井博士」
...偽らざる所、逃げた詐欺師は紳士じゃない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...偽らざるこれが圓朝の本音だった...
正岡容 「小説 圓朝」
...後者は一瞬間ほどにも感じない……というのが偽らざる事実でなければならぬ...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...偽らざる告白というを得べく...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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