「假」の意味
仮の
小説での「假」の使い方
...愛の理想は假令究竟の意味に於いて實現せられぬまでも...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...一見明白なる書違ひ及び假名づかひの誤謬は之を正して置いた...
石川啄木 「A LETTER FROM PRISON」
...假令其處には隨分多量に作爲の跡を見るにしても...
石川啄木 「小説「墓場」に現れたる著者木下氏の思想と平民社一派の消息」
...人間の數へ得る年限内は決して此世界に來らぬものと假定して居る...
石川啄木 「葬列」
...假令これが全部事實であるとしてもそれは阿波淨瑠璃渡來後...
竹内勝太郎 「淡路人形座訪問」
...いま眼前にあるそれが洋學年表では片假名で書かれる有名な「サツマ辭書」ではないか! 私はいきなりその大きな書物を眞ン中からあけた...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...故に若し清廉潔白に於て尾崎氏の如く明白ならざる人物ありて市長の椅子を窺すと假定せば...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...平淡なうちにも一歩も假借(かしやく)せぬ嚴しさがありました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...得體の知れない假名文字(かなもじ)が二十五ある」「へエ――」差覗(さしのぞ)くまでもありません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...娘の幾代の假名文字の美しさも...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...覺束(おぼつか)ない假名文字で書いた手紙を取出し...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...かのあらゆる一切の形相を假象として排斥し...
萩原朔太郎 「青猫」
...そしてローマ字論者や假名文字論者は...
萩原朔太郎 「ローマ字論者への質疑」
...今假りに、客體の意味聯關に斷絶を命じつつ新たなる内容と從つて新たなる聯關とを與へるであらう他者、更に遡れば、一般的に客體性及び客體的他者性の源である他者、即ち實在的他者との關係交渉を離れて主體を純粹なる自己性において遊離させることが可能であるとするならば、そこには自己性、從つて存在、時間的性格として言ひ換へれば現在、以外の何ものもないであらう...
波多野精一 「時と永遠」
...ポケットから黄いろい假綴の本をとり出すと...
堀辰雄 「匈奴の森など」
...在都中十八歳の娘死せるを假葬した...
南方熊楠 「蓮の花開く音を聽く事」
...それであるから何(ど)の國の假名遣でも保守的の性質と云ふものを有つて居るのは無論である...
森鴎外 「假名遣意見」
...既に南朝の藤原長親(ふぢはらのながちか)即ち明魏(みやうぎ)法師も假名は心の儘(まゝ)に書けと云ふことを云つて居ります...
森鴎外 「假名遣意見」
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