...とにかく以上の事実は記録に値する...
寺田寅彦 「柿の種」
...製本工の共同制作によってできあがった一つの総合芸術品としても愛書家の秘蔵に値するものであろう...
寺田寅彦 「小泉八雲秘稿画本「妖魔詩話」」
...しかも特筆に値する事實は...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...しかし、神が本当に存在するというのが不思議でも奇態でもなくって、そのような考え――神は必要なりという考えが、人間みたいな野蛮で性悪(しょうわる)な動物の頭に浮かんだということが、実に驚嘆に値するんだ、値するのだ、それほどこの考えは神聖で、感動的で、賢明で、人間の名誉たるべきものなんだ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...ここで注意に値するのは...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...驚異に値するのである...
中谷宇吉郎 「科学と国境」
...これがまた驚嘆に値する卓説で...
武者金吉 「地震なまず」
...唯(たゞ)二三の注意に値する件々を左に記して遺忘に備へて置く...
森鴎外 「壽阿彌の手紙」
...万一この「愉楽」という美名に値するにしても...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...独り賢者だけが人から何かをしてもらうに値するからである」と言った...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...こんにちはサン・ミシェル勲章に値する人々が昔より沢山いるのかも知れないが...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...人間をただ尊敬と信頼に値する性善の存在として美化するのも...
矢部貞治 「政治学入門」
...この名に値する生活を実行して愧(は)ぢぬ者は...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...これがどうして国民教育の名に値する教育と呼ぶことが出来ましょう...
与謝野晶子 「教育の民主主義化を要求す」
...驚目に値するほど認め直す...
吉川英治 「折々の記」
...豐富に木材をつかつたものだらうといふ一驚には値するかもしれない...
吉川英治 「折々の記」
...不孝の罪だけでも死に値する...
吉川英治 「剣の四君子」
...斜路は現時点での塔の頂部まで素晴らしい状態に保存されており――露天に晒されていた事を考えると極めて注目に値する――これが大いに遮蔽物となって怪奇かつ当惑する程に宇宙的な壁面彫刻を保護してきたのだ...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
便利!手書き漢字入力検索