...中印をつけて置くが上印に値する...
種田山頭火 「行乞記」
...生きてゐる以上は生きてゐるに値するだけの生活(たとへそれはたゞ主観的であつても)を営まなければ嘘だ...
種田山頭火 「其中日記」
...大伝記家の出づる誠に百載にしてしかも一人ならんのみとせば彼(か)の擾々たるものも且(しば)らく以て秋夜の一興に値するものとせんか...
津田左右吉 「史論の流行」
...戦争も悪疫も礼賛(らいさん)に値するのかもしれない...
寺田寅彦 「災難雑考」
...処がこの信頼は容赦なく唯物論的に再検討されるに値すると私は考える...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...しかしすべてそれらのことは流血に値するものであろうか? しかも流血に加うるに...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...雪の性質雪の効用を道破したものとして尊敬に値するのである...
中谷宇吉郎 「雪」
...すなわち Thea属(ママ)をして近縁のツバキ属すなわち Camellia属(ママ)と識別する主要な標徴であることは確かに銘記に値する...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...そしてこの点に関する彼らの行状は最高の賞讃に値する2)...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...これがまた驚嘆に値する卓説で...
武者金吉 「地震なまず」
...そして罰に値することをした者は必ず心にこれを待つ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...それこそ拍手喝采に値するであろう...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...豐富に木材をつかつたものだらうといふ一驚には値するかもしれない...
吉川英治 「折々の記」
...百万騎の加勢に値する」と玄徳は非常な信念を与えられて直ちに趙雲をまねき...
吉川英治 「三国志」
...一頭の鹿は二匹の鮭に値するであろう...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
...しかしながらそれらは称賛に値するほど見事に制御されていた...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
...斜路は現時点での塔の頂部まで素晴らしい状態に保存されており――露天に晒されていた事を考えると極めて注目に値する――これが大いに遮蔽物となって怪奇かつ当惑する程に宇宙的な壁面彫刻を保護してきたのだ...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
...余はこれが罪に値するというのではないが...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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