...侮るよりもまず敬うのである...
魯迅 井上紅梅訳 「阿Q正伝」
...この老政治家を手古摺(てこずら)した婦人の勢力もまた侮るべからざるものであったということを知らなければなりませぬ...
伊波普猷 「ユタの歴史的研究」
...俳句を侮る俳人とかく俳人には俳句界のことを軽く見て...
高浜虚子 「俳句への道」
...わが日本の侮るべからざるを知らしめ...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...まして労働者的な筋肉労働を侮る...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...其智亦侮る可からざるものあるを見る...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...伊藤内閣は公を認めて侮るべからざるの強敵と為せり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...お主(のし)達は侮る気か」先に...
直木三十五 「南国太平記」
...侮るべき筆蹟ではない...
中里介山 「大菩薩峠」
...その勢い侮るべからざるものがあった...
久生十蘭 「湖畔」
...月が落ちたからとて春の夜を侮るわけではありません...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...私を侮るものが出て来た...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...束の間も我を離れてあり得じと秋は侮る君の心も「君の心も」は「君の心をも我が心をも」の略であらう...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...即ち自國を辱かしめ自身を侮ると云ふことになるが...
福澤諭吉 「明治三十一年三月十二日三田演説會に於ける演説」
...馬鹿にされるやうになると遂(つひ)にはされる方自身でも自からを賤しみ侮るやうになるのだ――私のその友達が青服姿で故郷の町へ帰つて来た時分は...
宮地嘉六 「ある職工の手記」
...「年月に添って侮るなどとは...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...どっちにしても多寡(たか)が女と侮ると大違い...
山本笑月 「明治世相百話」
...私はいつのまにか愛の心を軽んじ侮るようになっていたのである...
和辻哲郎 「転向」
便利!手書き漢字入力検索