...女王の御覧に供えるなどはまさに誹謗の極地であった...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...何とかして手に入れたかった――きっと花を供えるという約束をしたのだから...
モーリス・ルヴェル Maurice Level 田中早苗訳 「碧眼」
...神棚(かみだな)に供えるコマコマした器などを買って来てくれた...
徳田秋声 「新世帯」
...いろんな果物や野菜の類を供える...
豊島与志雄 「蓮」
...奥様のお膳に供えることもありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...鰹節(かつぶし)をかけた一杯の飯を墓の前に供える...
夏目漱石 「永日小品」
...生れてからこんななさけない話って聞いたことがありますか? 王様の前に供えることの出来る...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...この樹の花は四月五月の季間極めて美麗に咲き誇りかつその佳香が夜中でも薫じているので諸処の寺院ではそれを装飾花として仏前に供える...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...インドでも子欲しき女はハヌマン猴神の祠に往き燈明を供える...
南方熊楠 「十二支考」
...祭官の祭詞を読む間も御玉串を供える時にも喪主になった私はいろいろの事を誰よりも一番先にした...
宮本百合子 「悲しめる心」
...新米で餅(もち)を搗(つ)いて農神に供えると...
柳田国男 「海上の道」
...子供のころ神棚も神に供える机類や器具もまだ真白だったことを憶えている...
柳田国男 「故郷七十年」
...これにも節の食物は必ず供えるのを見ると御松様を迎えるといったのには意味があった...
柳田國男 「歳棚に祭る神」
...別に食物を取り分けて供える風があるか...
柳田国男 「年中行事覚書」
...(白餅というのは神に供える粢(しとぎ)のことで...
柳田国男 「山の人生」
...その松に取り付けていろいろの食物を供えるのは...
柳田国男 「雪国の春」
...一時信長の前に供える子どもの首が要る...
吉川英治 「黒田如水」
...主人と客に供える蕎麦(そば)が出ていた...
吉川英治 「宮本武蔵」
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