「侘」の意味
寂しい
小説での「侘」の使い方
...侘びた草庵を結んだり...
市島春城 「読書八境」
...侘(わ)びしい露地の明るさの果て...
梅崎春生 「風宴」
...そうした侘しさも...
大鹿卓 「金山※[#「插」でつくりの縦棒が下に突き抜けている、第4水準2-13-28]話」
...石榴(ざくろ)のそれのやうな紅い小さな花をもつた椿を「本侘」と名づけて...
薄田泣菫 「侘助椿」
...侘助椿は実際その名のやうに侘びてゐる...
薄田泣菫 「侘助椿」
...六雪国らしい侘(わび)しさの海岸のこの町のなかでも...
徳田秋声 「仮装人物」
...侘びしげな街燈が...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...それを待侘(まちわ)びているうちに...
中里介山 「大菩薩峠」
...┌─宇治山田の米友├─不破の関守氏山科新居────┼─弁信法師├─お銀様└─がんりきの百蔵┌─芸妓福松福井より近江路─┤└─宇津木兵馬┌─神尾主膳根岸侘住居(ねぎしわびずまい)───┼─ビタ助└─お絹┌─机竜之助京洛市中────┼─南条力├─五十嵐甲子雄└─轟源松┌─与八甲州有野村───┤└─郁太郎等でありまして...
中里介山 「大菩薩峠」
...侘しき極光(おーろら)の幻燈なるべし...
萩原朔太郎 「氷島」
...梅雨(つゆ)降りつゞく頃はいと侘(わび)し...
長谷川時雨 「樋口一葉」
...半年の情熱をかたむけて訳したその人の気持ちはこれまた侘しすぎる以上だろう...
林芙美子 「魚の序文」
...伊豆の侘住居に帰つた...
平出修 「計画」
...複雑な侘(わび)しさを感じながら玉鬘はそこを出て中央の室の几帳(きちょう)のところへ...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...小説の芹川(せりかわ)の大将が女一の宮を恋して秋の日の夕方に思い侘(わ)びて家から出て行くところを描(か)いた絵はよく自身の心持ちが写されているように思われる薫であった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...そして、實際、彼が此處にゐようと、他所にゐようと、どの船に乘つてゐようと、遠く出てゐようが、歸つてゐようが、それが今の彼女に何のことがあるだらう?‥‥彼が氷島へ行つたからとて、なま暖かな夏が、侘しい家々に、孤獨な心配がちな女達に循つて來たからとて、――また新らしい秋が來てもう一度漁夫等を家へ連れ歸つたからとて、それがため、彼女は一層不幸になり、或は不幸が減るとでも思はれるだらうか?‥‥總てそれは彼女には同じことであり、關係のない事柄であり、悦びもなければ同じく希望もなかつた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...このような侘しい家においででは...
吉川英治 「剣難女難」
...孤独をこうしてひとり侘び暮らしているからには...
吉川英治 「私本太平記」
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