...三度の食事ぐらいには使えるだけの量が出て来るのだそうだ...
大杉栄 「日本脱出記」
...「使えるですって!」とプールは鸚鵡返しに言った...
スティーヴンスン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「ジーキル博士とハイド氏の怪事件」
...誰をでも牢獄へどんなに永い間でも押しこめておけるという特権★を――使える人間だったとしますと...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...ほぼ勢源の対手(あいて)をするに足る位に使えるようになった...
直木三十五 「巌流島」
...風呂がいつでも使えることであった...
中谷宇吉郎 「温泉2」
...離別か別居を除いて療治という言葉はたやすく使えるものでもないのにと津田は考えた...
夏目漱石 「明暗」
...私は使えるほうの手で穴を掘って村上さんの身体をころがしこみ...
久生十蘭 「手紙」
...その時に旨(うま)く私を籠絡(ろうらく)して生捕(いけど)って仕舞(しま)えば譜代(ふだい)の家来同様に使えるのに...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...使える以上の金を持っているのに...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...拳銃が使えるようだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...自分の思うように使える研究の時間が多くなったことは何より幸いである...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...チャンと使えるんだ...
三好十郎 「冒した者」
...もし日々使えるものがあったらとこちらから進んで捜したのである...
柳宗悦 「北九州の窯」
...「鞘もまだ使えるし...
山本周五郎 「末っ子」
...「使えるだけ修繕して使え」と言って知り合いの時計屋を教えた...
夢野久作 「ざんげの塔」
...が、嘉兵衛は、「今に、あれは使える...
吉川英治 「新書太閤記」
...使える金と、換えてくれい』奉行も横目役も、もちろん城内なので、小者が、役宅の門をかたく閉めきって、為すがままに黙っていると、取付(とりつけ)に殺到した町人たちは、刻々に人数を加えて、『金と替えろっ』遂には、石を抛(ほう)ったり、柵(さく)を壊(こわ)したりして、暴動にもなりかねない勢を呈してきた...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...そのまま武者溜(だま)りとして使えるように広くもあった...
吉川英治 「宮本武蔵」
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