...閑寂と佗とのそれである...
薄田泣菫 「独楽園」
...池の噴水が、今は夏場とちがって誰にも顧みられないにもかかわらず、熱心に忠実に、だが佗しげに、そしてやや憤然たる趣きで、寒い水を吹きあげているのに、眼をやっていた...
高見順 「如何なる星の下に」
...見捨てられたような場所を一層佗しくさせた...
高見順 「如何なる星の下に」
...日毎に退屈に過ぎて行かねばならぬ佗しさ...
田山花袋 「道綱の母」
...そのあとの妙に佗びしい空間に...
豊島与志雄 「乾杯」
...その中に在る自分の孤影が急に涙ぐまるるまで佗びしかった...
豊島与志雄 「生あらば」
...彼の心は興奮したまま佗びしい色に包まれた...
豊島与志雄 「球突場の一隅」
...或は佗びしい夕の靄に...
豊島与志雄 「梅花の気品」
...出汐まつ舟の灯や春の雨 凌霜佗住や足袋干すほどの春日影 凌霜四月廿一日...
永井荷風 「荷風戰後日歴 第一」
...その三味線の音色に佗(わび)しくなつてゐる...
林芙美子 「浮雲」
...何だか店に晒らされた茄子のようで佗しい...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...しかしもともと終結してゐないのであるから佗寝以上には進みやうがない...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...その前文に〈すべて佗国(あだしくに)の人は産に臨める時...
南方熊楠 「十二支考」
...私は佗しい行燈(あんどん)のしたで...
室生犀星 「幼年時代」
...味気ない安堵の佗びしさのまま笑い出した...
横光利一 「旅愁」
...その佗しい一室を考へると...
吉川英治 「折々の記」
...ただ佗(わび)しさは...
吉川英治 「新書太閤記」
...佗牢人(わびろうにん)の生活(たつき)とみえ...
吉川英治 「宮本武蔵」
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