...何奴だ...
泉鏡花 「活人形」
...誰に対する何奴(どいつ)の言(ことば)だ...
泉鏡花 「海城発電」
...何奴ニテモ(モツトモ始メニ)殺害セラレタルトキニ於イテ普通ノ脅迫状ト見シ嘲ヒヲ解ケ...
伊藤野枝 「編輯室より(一九一三年六月号)」
...「先生お怪我は? してこいつは何奴(なにやつ)でしょう」「わからないな...
海野十三 「空中墳墓」
...気が短いからね」「何奴(なにやつ)だ...
海野十三 「少年探偵長」
...「…………」「この可哀そうな千代子さんの兄さんを殺したのは一体何処の何奴だったでしょうか! 知っている? 知らない?……では教えたげましょうか...
海野十三 「深夜の市長」
...いったい何奴(なにやつ)だろう...
海野十三 「雪魔」
...何奴(なにやつ)だろう」治明博士は...
海野十三 「霊魂第十号の秘密」
...「何奴(どいつ)だア...
羽志主水 「監獄部屋」
...人殺の大罪人……それは何奴(なにやつ)? ああ情ない...
ガールシン 二葉亭四迷訳 「四日間」
...何奴もヘッタクレもあるけえ...
三好十郎 「斬られの仙太」
...小六はハッタと睨んで、「やあ何奴、許しもなく仕切り竹を踏み破ってこれへ参るとは不作法千万」「ゆるさっしゃい、この中に拙者の知り人が一名おったゆえ、つい気を急(せ)いてのことでござる」「何、知り人が?」と一同で疑わしげな眼を向け直す間に、すばやく、ツツツと小六と源七の間を摺り抜けてきた侍は、右手(めて)の鉄扇を左の手に持ち直し、いきなり身の悸(すく)むような雷鳴一声、「大月玄蕃ッ動くまい!」「あッ――」うッかりしていた右腕を不意に掴み取られた玄蕃は、思わず恟(ぎょ)ッとして間近にその人を見れば、南無三、編笠の内からゆったり垂れた、脅威の長髯は一目で知れる鐘巻自斎...
吉川英治 「剣難女難」
...山賊の分際で白昼通るは何奴かと...
吉川英治 「三国志」
...来れるものは何奴(なにやつ)か」突如として...
吉川英治 「三国志」
...「何奴(なにやつ)?」と大刀をぬく...
吉川英治 「神州天馬侠」
...「何奴(なにやつ)だろう」と彼のつぶやきも同じであった...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...染めてござるらしい」「何奴じゃ...
吉川英治 「宮本武蔵」
...「何奴(どいつ)だろ...
吉川英治 「宮本武蔵」
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