...若し二人の内何れかに從ふべき縁があつて...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...答の十位は1か2かの何れかである...
佐野昌一 「虫喰い算大会」
...それとも―― 一そ獨身で暮すかの何れかを擇ぶべく斷乎として決心してゐた...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...何れか之を得可きやに関して...
高木敏雄 「比較神話学」
...何れか戀の炎(ほむら)に其躯(そのみ)を燒き蓋(つ)くし...
高山樗牛 「瀧口入道」
...こは何れか一つと限るべきに非ず...
坪井正五郎 「コロボックル風俗考」
...民主主義的なこの多衆概念の自己矛盾は、ただ、圧倒性の止揚の方向、又は低質性の止揚の方向、の何れか、を通じてのみ止揚されることが出来る筈である...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...何れかが特に優先権を有つ事は形式的出発としては許せないから...
戸坂潤 「科学方法論」
...というのはまず始めに主観と客観という二つの Sphren が設けられてあって空間がその何れかに這入っているというのではない...
戸坂潤 「範疇としての空間に就いて」
...運命が、あらゆるものが、何れかへ、転り出さんとしていた...
豊島与志雄 「生あらば」
...冷淡か温情かの何れかで遇して貰いたかった...
豊島与志雄 「反抗」
...何れかでありたかった...
豊島与志雄 「反抗」
...何れかに決定しないうちは……...
豊島与志雄 「二つの途」
...四国民の何れか一つに属していた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...何れかと云へば杏坪先生は...
中村憲吉 「頼杏坪先生」
...以下の言葉のうちの何れか一つを毒々しく嘲笑的に口走るのであつた...
牧野信一 「蔭ひなた」
...寧ろノウトルダムのシメイルのうちの何れかに類似してゐると思はれた...
牧野信一 「心象風景」
...私はそれをその何れかと決めようとして決めかねる...
三好達治 「霾」
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