...何となしにうららかに賑わっていた...
寺田寅彦 「雑記(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...何となしに閑寂な趣のある好い土地だと思ふ...
寺田寅彦 「寫生紀行」
...何となしにジャン・バルジャンを読ませようとしたのも...
徳田秋声 「縮図」
...何となしに物足りなかった...
徳永直 「戦争雑記」
...辰代も澄子も何となしに涙ぐんだ...
豊島与志雄 「変な男」
...まず何となしにばかばかしくなる...
中里介山 「大菩薩峠」
...やつれが見えて何となしに痛わしいが...
中里介山 「大菩薩峠」
...何となしに涙がこぼれてまいりました...
中里介山 「大菩薩峠」
...やっぱり何となしにドキつく...
中里介山 「大菩薩峠」
...ふと何となしにそんな奇妙な気分がするのはどうしたことなのでしょう...
原民喜 「ある手紙」
...その街に泊つた旅人は何となしに粉雪の風情に誘はれて...
原民喜 「壊滅の序曲」
...その街に泊った旅人は何となしに粉雪の風情(ふぜい)に誘われて...
原民喜 「壊滅の序曲」
...その建物は何となしに雄二には寒気がした...
原民喜 「潮干狩」
...何となしに彼は吻とした...
原民喜 「火の唇」
...何となしに夢うつつに見出(みいだ)していた...
堀辰雄 「花を持てる女」
...後には只何となしにそこで話していたのである...
森鴎外 「護持院原の敵討」
...小村は何となしにこの儘で別れてしまうのが寂しかった...
山下利三郎 「流転」
...ただ何となしに気が合うて...
夢野久作 「近世快人伝」
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