...「神」の姿明かならざるを如何せむ...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...其歴代政治家に一貫したる主義なるを奈何せん...
竹越三叉 「深憂大患」
...何せ、酸素があるんだから...
太宰治 「お伽草紙」
...何せ夏の暑いさいちゅうなので...
太宰治 「十五年間」
...僕は、何せ、ジャケツを着て居りませんので...
太宰治 「新ハムレット」
...何せ、日本はいま、北方の大強国と戦争中なんだからね...
太宰治 「惜別」
...何せ眉山の大海(たいかい)といってね...
太宰治 「眉山」
...何せ相手が非常識な人間のことやさかい...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...斯かるものでこの人生を如何せんやという思いが強い...
豊島与志雄 「情意の干満」
...如何せん止むに止まれぬ...
新渡戸稲造 「自由の真髄」
...何せ、あゝ云ふところは、せいせいしていゝもンだ...
林芙美子 「雪の町」
...若(も)しも妻の不幸に反して夫が癩病に罹りたらば如何せん...
福沢諭吉 「女大学評論」
...「何せい、だいぶ更けましたな」「もう見えてもよい時分だが……」「え、何が?」と問いかけて、万太郎は理由のない後悔を軽くおぼえる...
吉川英治 「江戸三国志」
...何せい、わしの行動はいま、袁紹や藩中の者どもから、注目されている折ではあるし……」玄徳の心は、飛び立つほどだったが、身は鉄鎖(てっさ)に囲まれていた...
吉川英治 「三国志」
...如何せん、固く守って攻めるなかれ、という洛陽の勅命じゃ...
吉川英治 「三国志」
...「――何せい、御小人(おこびと)から士分に取り立てられ、ようやくこの頃、御城下に宅地をいただいて、ああやって出仕する身分になったばかりの男だ...
吉川英治 「新書太閤記」
...小具足(こぐそく)でも着けて来たものだろう」「何せい...
吉川英治 「宮本武蔵」
...何せあたりが森閑としているものだから...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
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