...古藤の童貞を破る手を他の女に任せるのがねたましくてたまらなくなった...
有島武郎 「或る女」
...そこの所はあんた等(ら)に任せるから貞之助さんとよく相談をしてくれて...
谷崎潤一郎 「細雪」
...それは人々の意見に任せるとしよう...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...これは読者の判断に任せるほかにない...
寺田寅彦 「化け物の進化」
...自然の勢に任せるより外はない――とそういうことを...
豊島与志雄 「椎の木」
...自然に任せるということは...
豊島与志雄 「死ね!」
...中学校は万人の意に任せる...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...こういうことに熟達した専門家に任せるほうがいいというキャラコさんの意見だった...
久生十蘭 「キャラコさん」
...それは賢明なる読者諸君の御推察に任せることとして...
久生十蘭 「魔都」
...蚕(かいこ)を養うにも家人自からすると雇人に打任せるとは其生育に相違ありと言う...
福沢諭吉 「新女大学」
...大抵(たいてい)の処までは子供の自由に任せる...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...後日の詮議に任せることとする...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...あとは有能なウィルキンソン警部に任せる時だ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...「諸君のあらゆる想像に任せる!」「凡そ一時間にわたる息苦しい場面の後に……尤も彼女はその間...
牧野信一 「まぼろし」
...他の事はどうでも天に任せると云う気持もあった...
水上滝太郎 「九月一日」
...同じように私たちは自然に身を任せるべきではないか...
柳宗悦 「民藝四十年」
...経営を任せる商人との契約書とか...
山本周五郎 「落ち梅記」
...男にすべて任せるこッた」と別な意味にすげ違えて...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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