...頭領をもって任ずる人々は多少笑止な立場に身を置かねばなるまい...
有島武郎 「宣言一つ」
...わたしが親馬鹿を以て任ずる事には...
犬養健 「愚かな父」
...劇場のマネジヤーを以つて任ずる内山がゐる...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...江戸の通人を任ずる緑雨の眼からは田舎出の学士の何にも知らないのが馬鹿げて見えたのは無理もなかった...
内田魯庵 「斎藤緑雨」
...恐らくその心事に立入って見たら新聞通信員を踏台(ふみだい)として私設大使を任ずる心持であったろう...
内田魯庵 「二葉亭追録」
...しかしてかの諸君子は平生ワシントンの自由主義をもってみずから任ずるにもかかわらず...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...これを子遠に任ずることに決す...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...大臣は天皇に対し輔弼の責に任ずるは...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...只一気の盲動するに任ずるのみ...
夏目漱石 「人生」
...自(みずか)ら任ずる文芸家及び文学者諸君に取っては...
夏目漱石 「文芸委員は何をするか」
...戸外百般の営業は男子の任ずる所にして...
福沢諭吉 「女大学評論」
...婦人の専ら任ずる所に就て濃(こまか)に之を視察すれば...
福沢諭吉 「女大学評論」
...文官が腕の力に負けて武官の指図に任ずる等のことあらば...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...然りしこうして今この責(せ)めに任ずる者は...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...無心とは自然に任ずる意である...
柳宗悦 「工藝の道」
...今の純文学を以て自ら任ずる者...
山路愛山 「詩人論」
...みずから朝廷守護の位置に任ずることもできるのだ」もちろんこれは仮定だよ...
山本周五郎 「新潮記」
...汝を都督に任ずるがどうか」と...
吉川英治 「三国志」
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