...高山植物の鉢植ゑの中に仰向けになつて倒れてゐました...
芥川龍之介 「河童」
...糸鬢奴(いとびんやっこ)の頭を仰向けながら自分もまた笑い出した...
芥川龍之介 「戯作三昧」
...呟(つぶや)いて仰向けに寝た――妙子の日とは――日曜を意味したのである...
泉鏡花 「婦系図」
...嬢の眼に入ったものは! そこに仰向けに投げ出している青白い手……青白い額(ひたい)……今の恐ろしい形相を泛(うか)べたまま...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...顔を仰向けにしているので...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...仰向けに大きな腹を水面すれすれに...
豊島与志雄 「未亡人」
...仰向けに倒れて居るところを見ると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...身体は仰向けになつて...
平出修 「公判」
...仰向けに畳に寝ていました...
山川方夫 「恐怖の正体」
...仰向けに彼女を叢のなかに押し倒した...
山川方夫 「箱の中のあなた」
...バックが仰向けに寝て...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...鼻の先の巨漢の右手から茶色の光りの一直線が迸って印度人の巨体が無言のままドタリと仰向けに倒れた...
夢野久作 「冥土行進曲」
...金井一角はわッと苦鳴を上げて仰向けに仆れた...
吉川英治 「剣難女難」
...新九郎はドンと仰向けざまに倒れた――倒れたが彼も非凡...
吉川英治 「剣難女難」
...叫んだ時は勢いよく仰向けにもんどり打っていたのである...
吉川英治 「剣の四君子」
...法師は大ゲサに蛙腹(かえるばら)を仰向ける...
吉川英治 「私本太平記」
...仰向けに寝ながら毎日見ていた鷲(わし)ヶ岳(たけ)である...
吉川英治 「宮本武蔵」
...これから少し禅でもやろう」と仰向けに寝ころんだ...
吉川英治 「宮本武蔵」
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