...あの人の之(これ)までの仕来りなのだ...
太宰治 「駈込み訴え」
...いつの間にかこの種の講義様式が大学の「講義」の仕来りと見做されるようになった...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...それが仕来りなんで」そう言われると一句もありません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...昔のままの仕来りがそのうす暗いところに遺(のこ)っていたのだ...
本庄陸男 「石狩川」
...他には見せんのが仕来りだから...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...宗教興隆と称して百姓ども仕来りの古儀旧式を撲滅せんとしたが...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...だから昔の殿様の家の仕来りがあるでしょう...
宮本百合子 「幸福の建設」
...これまでの仕来りから夫人の身のまわりのことはおしもが勤めることになっているので日に何度となく顔を合せる...
矢田津世子 「女心拾遺」
...おっ母さんの物腰には大むらの仲居をしていた頃の仕来りがぬけない...
矢田津世子 「神楽坂」
...賃仕事に追われがちだった内儀さんの指さきが今もその仕来りからお針が離せないのである...
矢田津世子 「神楽坂」
...こんな仕来りが老いるにつれて嵩じてくる...
矢田津世子 「神楽坂」
...すると活版所は昔からの仕来りで...
柳田国男 「故郷七十年」
...少しずつ今までの仕来りを改める傾きが大きかったのではないかと思う...
柳田国男 「年中行事覚書」
...久しい仕来りの反映に過ぎなかったかも知れぬが...
柳田国男 「年中行事覚書」
...盆の間だけ消さぬようにするという仕来りには意味が深く...
柳田国男 「年中行事覚書」
...また他の地方では厳重に古い仕来りを守っているというものが...
柳田国男 「年中行事覚書」
...九九 年籠り除夜には睡(ねむ)らぬという仕来りがあるか...
柳田国男 「年中行事覚書」
...毀(こわ)れて残っている古い仕来りには...
柳田国男 「木綿以前の事」
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