...今か今かと女房のかんだかい声がきこえてくるのを待ちかまえていた...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「リップ・ヴァン・ウィンクル」
...今か今かと待っていたのである...
芥川龍之介 「おぎん」
...今か今かとそれを待ちあぐんでゐた生徒等は...
石川啄木 「足跡」
...吉弥の口のかかって来るのを今か今かと待っている...
岩野泡鳴 「耽溺」
...今か今かと窓の傍に待ちうけた...
海野十三 「軍用鼠」
...今か今かと待構えていたのだ...
江戸川乱歩 「心理試験」
...近づいて来るのを今か今かと待っていました...
江戸川乱歩 「双生児」
...お寺の林の中に永いこと童の如く無心に佇みなされて郭公の初声を今か今かとお待ちになつてゐたり等した事もございました...
太宰治 「右大臣実朝」
...早くから由比浦におでましになつて大船の浮ぶのを今か今かと余念なくお待ちになつて居られた将軍家もこの逐電の報をお聞きになつて...
太宰治 「右大臣実朝」
...編輯者は、私のこんな下手な作品に対しても、わざわざペエジを空(あ)けて置いて、今か今かと、その到来を待ってくれているのである...
太宰治 「乞食学生」
...然し今か今かと待っていてくれる友のことを想像したり...
豊島与志雄 「道連」
...こちとらはただ巡査がすッ飛んで来て解散させるのを今か今かと待ってたんだが...
久生十蘭 「魔都」
...おれは今か今かと使節の到來を待ちあぐねてゐるのだ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「狂人日記」
...今か今かとまちかまえているのだ...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...今か今かと待つて居りました...
牧野信一 「嘆きの孔雀」
...珍らしい夫婦の豚吉とヒョロ子が来るのを今か今かと待ちました...
夢野久作 「豚吉とヒョロ子」
...同室の青木が外出するのを今か今かと待っていたのであった...
夢野久作 「一足お先に」
...別れる最後の愛情のしるしを今か今かと待ち合うのは...
横光利一 「旅愁」
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